不思議な力と魚達【Fischer's】

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「今日これはマズいって…」


鏡に映る、桃色の目の私。


今日はマサイの家に行く予定だったのだ。


しかも昨日シルクに、「どんな感じか知りたいから、暇な日はできる限り来てほしい。」と言われたばかり。


桃色は“甘”。結構頻繁になってしまう色だ。


一言で言えば、…甘えん坊。


この歳でこれはなかなか…いや、ものすごく恥ずかしい。


…といっても、今までは一人のことが多かったので、ただ欲に耐えているだけだった。


彼らに会ったら、甘えてしまうに違いない…


ブブッとバイプ音を出したケータイに目をやると、あのリーダーさんからメッセージが。


「今日来れるか、って…」


大きくため息をついた私は、半分やけになっていた。


「っ…行けばいいんでしょ！行きますよ！！」


端的に「行く」とだけメッセージを送る。


「どうなっても知らないからね…」と、彼らと自分に呟き、私はその家に向かった。

　

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