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マサイ「あ、さっきより顔色良くなったっぽい。」


体を離して、私の顔を見たマサイはそう言った。


モトキ「本当だ。じゃあ次、俺ね。」


そう言って両手を広げるので、私は大人しくその胸の中へ。


モトキ「何の抵抗もないんだねw」


「…うん…落ち着く……」


頭が上手く回らず、感じたことをそのまま口に出してしまう。


顔を埋めた胸から、ドクン、と大きな音が聞こえた。


モトキ「…A?あんまりそういうことは言っちゃダメだよ?」


もっきゅんの言ったことがすぐには分からなかった。


「…なんか…お母さんみたい…」


マサイ「ブッwww」


モトキ「ん?w」


「…お母さん…に抱かれてる子供の気分…」


モトキ「お母さんかぁ…w」


ちょっとがっかりしたような声色だった。


マサイ「良かったなw」


「…マサイもだよ。」


マサイ「俺もかよw」


モトキ「おめでとw」


マサイ「めでたくねぇw」


「…もっきゅん、ありがと。もう大丈夫。」


少しずつ回り始めた頭で、冷静になってみる。


分かったことは…この色の時は、感情があまり出てこない。


何かをする気力もない。


自分のことを考えると、自分を否定する酷い言葉が出てきてしまう。


今のように、他人に何かしてもらうことで、気が紛れる。


それこそ、一人でいたらどうなるか分からない。


甘える性格の時は自分からいくのだが、病んでしまっている時は、そういうわけにはいかない。


…あぁ、そうだ。


動画でも見ていよう。


少しでも気を紛らわせないと…


ケータイを取り出し、動画を再生する。


モトキ「あれ、動画見るの?」


「うん。皆の動画。」


マサイ「俺らも見ようぜ。」


モトキ「ん。A、一緒に見よう?」


「うん。」


私を真ん中にして、くっついて動画を見る。


「…私、皆の動画好き。」


モトキ「ありがとw」


マサイ「Aともいつか一緒に動画撮りたいよな。」


モトキ「ね。」


「うん…撮りたい。」


そう呟いてみて、少しだけ心が軽くなった。

 

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ゆーみん - めっちゃ良かった!!!!!!!! (2021年8月7日 5時) (レス) id: 4658dd46fd (このIDを非表示/違反報告)
もとぱちゃんりょ - ←名前変えました。かれんです!久々に来たら完結してた!お疲れ様でした。 (2019年10月17日 16時) (レス) id: 96b6382269 (このIDを非表示/違反報告)
あるみ - わぁ・・・!めっちゃいいお話ですね・・・!!ありがとうございました(*^^*) (2019年9月14日 17時) (レス) id: d943871739 (このIDを非表示/違反報告)
ミク - 完結おめでとうございます!続編作ってほしいw (2019年3月10日 19時) (レス) id: bb4ef08cd2 (このIDを非表示/違反報告)
もちきなこ - キノコさん» ありがとうございます! (2018年12月3日 17時) (レス) id: 0ae4718a03 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちきなこ | 作成日時:2018年10月10日 9時

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