不思議な力と魚達【Fischer's】

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〜モトキside〜


話を聞いて、Aの目のことが少しずつ分かってきた。


人が完全に変わるわけではなく、元のAの性格の中で、それが特に強く表れている状態なのだろう。


今日はAの“甘え”っていう所が強くなっているってことか。


でも、強くなってるだけだから、普通に怒ったりもすると思うけど。


…にしたって、昨日とのギャップが…


さん付けされてたのに、ンダホの真似してさっきから「もっきゅん」ってさ、連呼してるんだよ？


あー…可愛い…w


Aはンダホにもたれて落ち着いている。


貴「ん〜…ダホちゃん、力士？」


どこで覚えたのそれw


ﾝﾀﾞﾎ「うん、そうだね〜。」


ｼﾙｸ「いや、お前力士じゃねーだろ！w」


ンダホも皆も表情が緩みっぱなし。


Aは順番で俺達に甘えてくる。


次はシルクの方へ。


ｼﾙｸ「あーもうマジで可愛いわ…」


ﾏｻｲ「あ、口説きやがったw」


ｼﾙｸ「ちげぇよwなんか、妹みたいでさ。」


そういえばシルク、妹とか欲しいって言ってたもんね。


「こんなに甘えてくれる妹いないでしょw」


ﾝﾀﾞﾎ「え、じゃあ…彼女？w」


ンダホは冗談半分にそんなことを言う。


…シルクの彼女ってのはちょっと嫌かなー…なんて。


貴「…あっ……」


Aは突然、マズいことをしてしまったというような顔をしてシルクから離れる。


貴「…皆…彼女さんとか…」


…え？…ああ、心配してくれたんだ。


ｼﾙｸ「え？あ、いないよw」


ﾝﾀﾞﾎ「うん、いないいないw大丈夫！」


ﾏｻｲ「まあ、忙しいしな。」


俺も頷いて返事をすると、Aは「良かったぁ…」と、安心して息を吐き出した。


貴「それじゃあ…明日も来ていい？」


ﾏｻｲ「もちろん。いいよ、こいつらもほぼ毎日来てるしw」


ｼﾙｸ「まあなw」


…明日は、どんなAが見れるのだろう。


なんてワクワクしてるけど、本音は普通の時のAが見てみたい。


でも、やっぱり色んなAが見たい…


…って俺、欲張りだねw

　

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