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side_Kyomoto
先日の一件のせいで、俺と北斗の関係が見事に
メンバーにバレてしまった。
薄々気づいていたというこーちと樹、
全く知らなかったと驚くジェシーと慎太郎。
そしてこのタイミングで、俺は無痛症についても
話しておくことを決意した。
今回のようなことがまた起きないように、
それは必要なことだと北斗もわかってくれた。
仕事の後、少し楽屋に残ってもらい、
俺は全てを話した。
その間、北斗はずっと机の下で俺の手を
握ってくれていた。
｢…今まで黙っててごめん｣
俺がそう言い俯くと、樹はスっと立ち上がり、
俺の目の前までやって来た。
俺はなんとなく、殴られるのではと思い、
咄嗟に目を瞑る。
しかし、樹はそんなことはせず、
ただ俺を抱きしめてくれた。
｢…ごめんな、気付いてやれなくて……｣
樹のその声は、震えていた。
それが泣いているせいだと気付くのに、
そう時間はかからなかった。
涙を流してまで心配してくれる人がこんなにも
いることに、俺はなんでもっと早く気付けなかった
んだろう。
樹に抱きしめられながら、北斗の方をチラッと
見るとまるでお母さんのような目で微笑んでいた。
｢…樹、ありがと。他のみんなも｣
樹はゆっくり俺の体から離れて、満面の笑みで
俺の髪を雑に撫でた。
そこにいるのはもう、いつも通りの樹で、いつもと
同じ空間に戻った。
次第にガヤガヤし始めたメンバーを見て、
俺は北斗の手にそっと触れた。
｢…ありがと、北斗｣
｢これでようやく、みんなの前でもイチャつけるね｣
北斗は冗談っぽくそう言って笑った。
さすがにクールな北斗だから、そんなことはしない
だろうけど、こうやって楽屋で普通に話せること
自体、すごく新鮮で嬉しい。
｢そこ！イチャつかない！！｣
｢いいだろ別に｣
ジェシーのちょっかいに北斗は見せつけるように
俺の肩を抱き寄せる。
顔が赤くなるのが自分でもわかったくらい
恥ずかしかったけれども、それでも心の
どこかでは、こうゆうのも悪くないな…
なんて、思ってしまった。
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コロ - もう、、、好きです( ；∀；) (2020年6月6日 19時) (
レス) id: 813d843498 (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 多文、失礼致しました...！新作も読ませて頂いております！更新、ゆっくりで宜しいので楽しみに待っております♪ (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - きょもほくは、私の知るカップルの中で一番“美しい”カップルだと思っております。無痛症、患われてる方は本当に大変な思いをされていますよね...。あまり馴染みのない病かもしれませんが、症状等知る事が出来て良かったです。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - さいかさんらしい、丁寧で知的な文章に引き込まれる様に読み進めていたら、いつの間にか終わりにまで到達していてビックリしました笑 本当に面白い作品ってそういう事多いんですよね...。 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
ジャス民茉莉花.@ナナイロノマホウ 。*(プロフ) - 初めまして！このお話読ませて頂きましたが、めちゃくちゃ面白かったです...！さいかさんの作品大好きで、オススメに出てきてたまたま開いた作品がまさかのさいかさんのデビュー作だったと知った時は...。衝撃的でした笑 (2019年6月6日 17時) (レス) id: 41f8bed30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さいか
| 作成日時：2019年2月3日 23時
