貴方の隣は俺のもの

▲▼じゅうよん ページ16

Aがため息混じりに、ベッドに寝転がると
レオナも隣に来る。

「良かったのか」

『...仕方ないでしょ、あんな途方に暮れたような顔されたらさすがに追い出せないじゃん』

「...そういうもんか」

『ま、どっちかって言うとあの子だったからなんだけどね。

レオナがブロット解除してくれたのあの子だって言うからね。
お礼も兼ねて。』

「そーかよ。」

レオナがグイッ引き寄せるので
胸元に顔をうずめて目を閉じる。









.









〈ほんとに約立たずだねあんたは！！〉

バシッ、バシッ

《ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！！》






〔その傷大丈夫かよ。〕

《うん...大丈夫
昨日疲れてイライラしてたみたいで、》

〔...俺がやめるように、言ってやろうか？〕

《んーん！大丈夫！
なんか、変なお客さん多いみたいでストレス溜まってるだけだと思う。大丈夫かなぁ...。》

〔そーかい。ま、気をつけなよ〕









.









〈A！！A！！起きなさい！！〉

《ん〜、母さん？どうした、のっ》

〈火事よ！外に出て、川までみんなと走りなさい！！いいわね！戻っちゃダメよ！〉

《か、母さんは？！》

〈いいから行きなさい！！
こんな時まで心配して！ ！大丈夫よ！！〉

〔何してんだ！レイさんに坊主！〕

〈レインさん！！この子をお願いします！
私はまだする事があるので！！〉

〔何言って、...わかった！！
行くぞ坊主！！〕

《待って！母さんは、！母さん！！母さん！！》









.









あのね、母さん。
僕ね。母さんと居れるだけで良かったんだよ。

母さん、あのね。
一つだけ教えて欲しいことがあるの。

愛ってなぁに...？

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