貴方の隣は俺のもの

▲▼じゅういち ページ12

数日後
なんやかんや企んでたらしいレオナ達のことは露知らず、Aは模擬店の近くを歩いていた。

『...おもしろくなぁい...』
ゆらゆらと尻尾を揺らしていると

「あ、サバナクローの奴なんだぞ！」
「ちょ、グリム！！」
「おい、グリム！！」
と声をかけられる

『...なぁに？なんか用〜？』
「すんません、こいつ礼儀なってなくて」
ペコっと頭を下げる入学式の女の子と青い子(デュース)と赤い子(エース)。
Aは女の子をじぃっと見つめて
周りをくるっと周り歩くと
『気にしないでいいよぉ〜』
と言う。


「あれぇ、小エビちゃん、カニちゃんとサバちゃん何してんのー？」
すると
フロイドがデュースとエースの後ろから現れる。
『フロイドじゃーん？お久ぁ』
「あれぇ、クラゲちゃんだぁ」
ぎゅうっとフロイドはAに抱きつく。



「あ、アズールに言われてたことあんだったぁ」
歩き出すフロイドを見送り
『俺もう、行っていい〜？』
とエースとデュースとユウ(聞き出した)3人に聞くと
「あ、はい」
「引き止めてすんませんした。」
「すんません、ありがとうございました。」


『ん〜』
返事の代わりとして尻尾を揺らす。


(...あぁ言うタイプ...ふーんそう...いじりがいなさそぉな子だったなぁ...)

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