story38 ページ8
今、私は少し……いや、かなり困っている
理由としては私の肩に頭を乗せて寝てしまった左馬刻さんの存在だ
ベッドに座り直し、再度後ろから抱きしめられて途中反応がなくなるもんだから見てみたら寝ている様子の左馬刻さん
顔は伏せてあるから見えないけど、微かに聞こえる寝息
このまま動くことも出来ない
でも、心臓がもたない
どうしようかな……なんて思いながら少しだけ動いてみる
その瞬間、『ん……』と聞こえ、私はすぐに動きを止める
起きてないか確認するために左馬刻さんの顔を見れば赤い瞳に私の顔が映っていた
「ご、ごめんなさい
起きましたか?」
寝ぼけていたのか、左馬刻さんは何も言わないまま私の頭を優しく撫でるとふわりと優しげな笑みを浮かべた
左馬刻さんもこんな顔するんだ……なんて初めて見た表情にキュンとする
そんなことを思っているとなぜか傾く身体
左馬刻さんが私を抱きしめたまま、ベッドに倒れ込んだからだ
さっきまで見えていなかった左馬刻さんの顔は、はっきり見ることができる
長いまつ毛とふわふわしている髪に目がいく
目をつぶっていてもわかる圧倒的美人さ
私、本当にすごい人と付き合っているんだな……と改めて実感する
そんなことを思っていると左馬刻さんが目をつぶったまま私の頭をまた優しく撫でてくれる
それが嬉しくて少し笑ってしまった
「……ちょっと甘えてみてもいいのかな」
積極的な左馬刻さんと対に消極的な私
私も好きだってことをわかってもらいたい気持ちはあるものの、なかなか行動には移せない
でも、眠っている今なら少しは……
そんな風に思い、さっきよりも近づき額にキスを落とした
……起きてないよね?大丈夫だよね?
そう確認したあと、私は左馬刻さんの顔を見れなくて目をつぶるとそのまま眠りについた
801人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ヒプノシスマイク」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リディア94(プロフ) - うわぁ…好き…更新楽しみに待ってます!応援してます〜〜!!!! (2019年4月4日 1時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
失格人間。(プロフ) - んぇぇえええめっちゃ続きが気になりますぅ!左馬刻…はあ……………好き…更新頑張って下さい! (2019年3月30日 22時) (レス) id: bb922c1436 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - ヨッシーさん» ありがとうございます!地道に頑張らせてもらいます! (2019年3月13日 20時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - アンケート3 がいいです!応援してます!! (2019年3月12日 22時) (レス) id: eedc030065 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - 星海さん» こちらこそリクエストありがとうございました!気に入ってもらえて嬉しいです! (2019年3月5日 22時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ