story60 ページ31
「もう探してたんだよ?
電話かけても出ないしさ!」
「あ?」
左馬刻さんは確認すると
『あぁ、わりぃな』
と言った
どうやら連絡は本当に入っていたらしい
目の前にいるeasy Rに少し動揺しながらも平然を装った
「で、なんの用だ」
「左馬刻に彼女ができたって噂を聞いたからさ!
もしかしてオネーさんが左馬刻の彼女?」
「お前には関係ないだろ」
『行くぞ、A』
そう言って私の肩を抱き、歩き始めようとした時だった
「えー、ひどいなー!
別に教えてくれたっていいじゃーん」
左馬刻さんに抱きついた彼は上目遣いで言った
左馬刻さんは舌打ちをした後、ため息をつき
『あぁ、そうだ』
と嫌々返事をする
「わぁー、やっぱり?
ねぇねぇ、オネーさん!
左馬刻のどこが好きになったの?
顔?性格?やっぱリリック……」
「やめろ、乱数
Aに絡むな」
「さ、左馬刻さん……」
私の腕に抱きつきながら聞いてきたeasy Rこと飴村乱数さん
左馬刻さんはそれが気に食わなかったようで首根っこを掴み、私から離した
「へぇー……
いつもとは違うってことかー……」
「いつも?」
「…………」
「ねぇねぇ、オネーさん!
僕とお茶しない?
左馬刻のことは放っておいてさ!」
「あ!?」
「いや、私は……」
なんのための誘われているか全くわからないけど、今の私には左馬刻さんという存在がある
そう簡単に誘いを受ける訳にはいかなかった
「左馬刻のこと、いっぱい教えてあげる
僕の知ってること、たくさん……ね?」
「おい、乱数……」
「左馬刻こわーい!
でもー、重すぎる男は嫌われるよ?」
「……んだと?」
「じゃ、言い方を変えるね!
お願い、左馬刻
オネーさんとどうしても話したいことがあるんだ」
さっきまでの表情とは一変、真剣な表情に変わった
私も左馬刻さんも驚き、互いの顔を見合わせる
なんとなく左馬刻さんの表情から考えが読み取れ、私は言った
「少しでいいなら……」
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リディア94(プロフ) - うわぁ…好き…更新楽しみに待ってます!応援してます〜〜!!!! (2019年4月4日 1時) (レス) id: 4cfe601cb3 (このIDを非表示/違反報告)
失格人間。(プロフ) - んぇぇえええめっちゃ続きが気になりますぅ!左馬刻…はあ……………好き…更新頑張って下さい! (2019年3月30日 22時) (レス) id: bb922c1436 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - ヨッシーさん» ありがとうございます!地道に頑張らせてもらいます! (2019年3月13日 20時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - アンケート3 がいいです!応援してます!! (2019年3月12日 22時) (レス) id: eedc030065 (このIDを非表示/違反報告)
山吹美咲(プロフ) - 星海さん» こちらこそリクエストありがとうございました!気に入ってもらえて嬉しいです! (2019年3月5日 22時) (レス) id: 5095a9f0f0 (このIDを非表示/違反報告)
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