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ざわめき ページ16

「竹川? 立てるか?」


手を差し伸べてくれたのは、


ギンではなく、神崎くんだった。



神「どうしたんだよ?いきなり…一人で行っちゃ危ねぇだろ。ほらはやく」



蛍「ごめん…」


神「別に竹川は謝らなくてもいいよ。他の奴らがあんなこと言い出すから悪いんだし。あいつらも反省して今日は帰ったよ」


蛍「……」


私はただぼうっと差し出されたままの神崎くんの手を見つめた。


神「何ぼけっとしてんだよ。ほらいくぞ」


神崎くんはそう言うと、私の手を取り、森の出口へと歩き出した。


森から出てもずっと胸のざわめきは止まらなかった。


"何でだろう…皆も帰ったんだし…ギンと出くわす心配もなくなったのに…"


神「あのさ、竹川…さっきのことだけど」


蛍「へ?」


神「さっきクラスの奴らが言ってたこと…」


蛍「あ…」


『神崎、お前、竹川さんのこと好きだもんな〜』


さっきまで無意識に忘れようとしていた言葉かフラッシュバックされる。


"だめ…"


心臓がドキンと脈を打つ。


神「だから、その…俺…竹川のこと//」


蛍「神崎くん」


神「ん?」


蛍「もうここでいいよ。一人で帰れるから…じゃあね」


神「え」


私は急いで家路に着いた。
さっきから続いているこの胸のざわめきから逃げるように。


" どうしちゃったんだろう…私…


神崎くん、せっかく私を心配して送ってくれたのに…置いて帰っちゃって。


……でも、神崎くんの言おうとしたことを私は怖くて聞けなかった 。


何かが私の中で消えちゃいそうで"











次の日、昨日のことで気まずかったが、クラスの皆はふざけて悪かったと私に誤ってくれた。


そして、そのあとクラスの女の子から話を聞くと、神崎くんがクラスの皆を叱ってくれたらしかった。


"神崎くんにお礼言わないと…

昨日、お礼も何も言わずに帰っちゃったし…

でも、なんとなく顔を合わせづらい"



何も言えないまま放課後になってしまったが、ちょうど帰るとき靴箱に神崎くんがいた。


神「あ、竹川。今帰り?」


蛍「あ、うん。神崎くんも?」


神「今日部活休みでさ。たまにははやく帰って下の弟たちの面倒みねぇとな、ハハ。じぁまた明日な」


神崎くんは何事もないように気を遣ってくれてるようだった。


蛍「あ、あの、待って!」


神「ん?」

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あい - いい感じで蛍火の杜へと夏目友人帳がコラボしてて面白かったです!!こういうギンと蛍の話もステキですね!! (2017年9月17日 23時) (レス) id: 5502c42b4a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 小説読みました!!! 面白かったです!更新頑張ってください!! (2017年8月19日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
はっつぁん(プロフ) - 赤音さん» ありがとうございます!久しぶりに更新しましたo(^▽^)o (2015年10月5日 19時) (レス) id: 3944af5de6 (このIDを非表示/違反報告)
赤音 - 面白いです!更新頑張って下さい! (2015年9月21日 22時) (レス) id: 7cc5b4ca46 (このIDを非表示/違反報告)
季駒キク。@haru嫁(プロフ) - 面白いです!夏目が関係してくるんですね・・!すてきです!応援してます (2013年12月27日 15時) (レス) id: ee17cff801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はっつぁん | 作成日時:2013年11月2日 12時

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