あんたのせい ページ11
「あんた家のせいだ。あんたのせいで私の家はなくなっちゃった…」
蛍「……」
「何か言いなさいよ！あんた家は祈祷師の家でしょ？村を天災から守るのが仕事じゃなかったの？ほんとにどうしてくれるのよ…」
そう涙ながらに同じクラスの子に言われた。
私は何も言えずにただ呆然と見るしかなかった。
蛍(私が悪いの？でも、どうしたらよかったの？私は何もしてないし、何もできないのに…)
廊下を歩く度に白い目で見られて、「あいつのせいだ」と言われている気分だった。
蛍(もう嫌…学校なんて。私を一人の人間として見てくれる人なんていない。はやく、、ギンのところへ行きたい)
放課後、私は一目散に教室を出て、森に行こうとした。そのとき、
「竹川さん。ちょっと来てもらえる？」
先程の同じクラスの女の子とその友達6人の集団に呼び止められた。
蛍「……」
中庭に連れ込まれ、囲まれた。
蛍(皆、、私を憎んでる目をしてる…怖い)
「土下座して謝ってよ」
一人の女の子がそう言うと、周りの子たちも
そうだ、そうだ、全部お前のせいなんだからと囃し立てた。
だけど、私は怖くて震えて動けないでいると、
蛍「ッ…！」
石のあたるゴツッという鈍い音ともに頭に痛みが走った。
「謝れないならこうするしかない」
そう言って、私に向かって皆石を投げてきた。
蛍「やめッて…」
(怖いよ。ギン…助けて…)
「やめろ！！」
中庭中にそう誰かの声が響き渡り、皆の手が止まった。
蛍(…誰？ ギンじゃないよね…)
私も恐る恐る顔を上げると、私の前に男の子が背を向け立っていた。
「何してんだよ、お前ら。竹川に八つ当たりしても意味ないだろ」
「でも、神崎…お前の家だって、この前の台風で…」
「そうだよ。だからって、今さら戻ってきやしないし…竹川のせいでもねぇよ。お前らも、もうこんなことやめろ」
神崎くんがそう言うと、皆黙って、下を向いていた。
蛍(神崎くんの家も流されてしまったんだ…)
私も自責の念に駆られて、下を向くと、
神「竹川、お前、怪我してるじゃねぇか？保健室連れてくよ」
神崎くんは私の手をとって他の皆を残して、私を保健室まで連れて行った。
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あい - いい感じで蛍火の杜へと夏目友人帳がコラボしてて面白かったです！！こういうギンと蛍の話もステキですね！！ (2017年9月17日 23時) (
レス) id: 5502c42b4a (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2017年8月19日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
はっつぁん(プロフ) - 赤音さん» ありがとうございます！久しぶりに更新しましたo(^▽^)o (2015年10月5日 19時) (レス) id: 3944af5de6 (このIDを非表示/違反報告)
赤音 - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2015年9月21日 22時) (レス) id: 7cc5b4ca46 (このIDを非表示/違反報告)
季駒ｷｸ。＠haru嫁(プロフ) - 面白いです！夏目が関係してくるんですね･･！すてきです！応援してます (2013年12月27日 15時) (レス) id: ee17cff801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はっつぁん | 作成日時：2013年11月2日 12時
