信じなくていい、私も信じないから 2【刀剣乱舞】

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「それで、何からお話すればいいですか？」





洗濯物を干し終え、案内された部屋に入った。





私の目の前に2人は並んで座り、堀川国広がそうやって切り出した。






『そうですね…。じゃあ貴方達の知っている範囲内で結構なのでここにまだ一度も顕現されていない方はいらっしゃいますか』





「そうですね……僕の知る範囲内でしたら源氏のお二人はまだいらしていないはずです」





「そうだな。あとは……左文字の1番上か？」





「そうだね、江雪さんも来てないです。すみません、それぐらいしか」






そう言うと、堀川国広は申し訳ないと言うように顔を曇らせた。





そんなに気にすることもないだろうに。





自分のことでいっぱいいっぱいだったんだから、他に気を使うなんて難しいに決まってる。






『いいえ、大丈夫です。それだけ知れれば十分ですよ』






そういった所で彼の曇った顔が晴れることはなく、弱々しく笑った。






「他には無ぇのか？」





『あと一つ。今剣さんはどこに居ますか』






そう聞くと2人は首を傾げる。





まぁ確かにそうなる気もわかる。






「今剣…そう言えば最近は一度も見てねぇな」





「うん…。それを言うなら岩融さんも見ないけど、部屋に居るからじゃないの？」






成程、そういうことか。






『貴重なお話、どうもありがとうございました』






一度頭を下げ、部屋から出た。





向かう先は勿論、“彼”のところだ。

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