信じなくていい、私も信じないから 2【刀剣乱舞】

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「清光に聞いたんだけど。あんたは何で仕事だからっていう理由だけで全部片付けるわけ？」







こいつ……ほんとに聞きやがった…。





横目で審神者を見ると案の定、意味がわからないという顔をしている。






『えーっと…？』





「安定！」





「ねぇ、どうして？」






止めようと呼んでみたところでこいつが止まる訳もなく。





更には身を乗り出すように食いついた。





『理由……私は審神者なので。審神者としての仕事をきちんとするだけです』






……気持ち悪い。





まるで書物にでも書いていそうな決まり文句。





相変わらず何を考えているのかまるで分からないのが気持ち悪い。





今までの人間ならある程度の事なら読み取れた。






(意味がわからない)






しん、と静まった部屋はいつになく居心地が悪い。





そんな中、審神者は思い出したかのように口を開けた。






『この本丸に資材はどれくらいあるんですか？』





「……は？」





『いえ、一応把握しておかないといけないので』





「はっはっは、お前は働き者のようだな」






そうですか？、審神者はそう返す。






「……ほんと、気持ち悪い」






ぼそっと呟いた言葉は誰にも聞こえることも無く消えていった。

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