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『ご馳走様でした。とても美味しかったです』




燭「お粗末さまでした」





光坊が食器を片付けに厨に戻ると、貞坊はそれを手伝いに行った。






『ところで鶴丸さん』




鶴「なんだい?」




『私にどう言ったご用件でしょうか』




鶴「……こいつは驚いた。分かってたのか」






平然と言ってのける目の前の審神者に俺はちと面食らった。





こういう事は顔に出していないつもりだったから。






『……少し違います。分かっていた、と言うより分からざるを得ない、という感じです』





鶴「?どういう意味だ?」





『太鼓鐘貞宗さんの視線。彼は貴方と私を交互に見てましたから。気づかれないようにしてたみたいですけど』






それを一気に言うと、審神者はゆっくりと茶を飲んだ。






『あとは勘、ですかね』





鶴「はははっ!やはり人生には驚きが必要だな」






正直、侮っていた。





生き血で手入れやなんやらが出来るとは言っても所詮人間。





(甘く見すぎたな)






『それで、お話は』





鶴「俺は伽羅坊を探しているんだが何処にいるかわからないか?」






審神者は怪訝そうな顔を俺にむける。





そりゃあそうだろう、ここに来てまだ2日め。





そんなこと知るはずがないのは重々承知している。





だが、こいつはあの三日月宗近を見つけ、更には顕現までした。





(伽羅坊の行方だって分かるんじゃないだろうか)






『……三日月さんの事でそう仰っているのなら誤解ですよ。あの人はたまたま見つけたんです』





鶴「……それでもいいさ」





それでも、俺達はあいつに会いたいんだよ。





『わかりました』





鶴「は?」





『なんで驚くんです?』





鶴「いや、だって……なんの手がかりもないんだぞ?」





『だからなんですか』






いつの間に茶を飲み終わっていたのか、審神者は立ち上がってなんでもないように言った。






『私は審神者ですから。仕事はきちんとします』






平然と、さも当然のように。

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iceblast5(プロフ) - お疲れ様です!続き楽しみに待ってます!お身体ご自愛くださいませ♪ (2018年12月27日 20時) (レス) id: 69d49e1d20 (このIDを非表示/違反報告)
るん(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!! (2018年12月2日 1時) (レス) id: 02c33f4747 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!いつも小説楽しみにしてます!更新頑張って下さい! (2018年11月8日 21時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 璃月さん» ありがとうございます...!お互い頑張りましょう!! (2018年10月22日 23時) (レス) id: 5c9d938f2b (このIDを非表示/違反報告)
璃月 - 素敵な作品ですね!羨ましいです。私も受験生なので、お互い頑張りましょうね! (2018年10月22日 19時) (レス) id: 069b5fd343 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜餅 | 作成日時:2018年8月7日 21時

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