7枚目 ページ9
gr視点
kn「おいお前、厨二病拗らせたんか知らんけどな無傷で豚箱行きたいんやったらとっととその刃物グルッペンから退けろ」
まずはコネシマが口を開いた。すぐに退けに行くかと思ったが、会わない内にだいぶ落ち着いたようだ。それでもどんな時に習得したのか分からん殺意は常人が受ければ腰を抜かすぐらいには漏れ出ているのだが。
ht「マンちゃん達に傷付けたら、俺が黙ってないからね？」
ひとらんも同様。眉間に皺を寄せながら、切れ長の鋭い目で睨み付けている。
殺されそうなのは事実である、だが助け舟が必須だったという訳ではなかったのも事実。しかもその助け舟の面子が面子だ、何方も怒りを買ってしまえば宥めるのに胃痛が伴う程の苦労が必須な性格と力を持っている。
gr「待て、少し話をしよう」
kn「グルッペンが剣向けられた状態で、俺らは呑気に話さんとアカンのか」
一度状況を整理しようと出した提案だったが、駆けつけてきた二人はその提案を受け入れない様で不満だというオーラを出している。
gr「状況を整理したいんだ、お前らだってこうなる前に何が起きたのか知らないだろう」
二人共渋々という感じは拭えないが納得したようで、大人しく殺気をしまった。あの二人を納得させれば後は目の前の男だけ、剣を指差し退けてくれと頼めば特に抵抗もせずに剣を離す。意見を受け入れるぐらいには冷静な様で説得の手間が省けた。
gr「オスマン、重い」
苦情を入れれば唖然としていたオスマンは正気を取り戻して、すぐに上から退いてくれた。ごめん、と小さな謝罪と共に差し出された手を取って立ち上がったらコートに付いた白色を軽く叩き落とす。
gr「さあ、残りの奴らが来るまでに和解しようじゃないか、これ以上面倒事が増えるのは嫌だからな」
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作者名：よもよもふぁいなんす | 作成日時：2020年12月18日 23時
