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os視点
集合場所に付いて、体内時間的に五分程経つとグルッペンがやって来る。真っ黒なコートを身に纏ったグルッペンからは不審者のような危険な雰囲気が漂って来る、この何とも言えない威圧感は出会った頃から身に纏っていたオーラだった。
os「グルッペン、久しぶりめぅ〜」
gr「他の奴らはまだ来ていないのか、結構早く来たようだな」
ピョンピョンとその場で飛び跳ねて今表現しきれる愛らしさを全開にしてみたのだが、グルッペンは気にもせず俺に向かって来る。こういった事に乗ってこない所も昔から変わらない要素の一つだ。
os「そうみたいめぅ〜」
赤いポストを真ん中に挟んで二人で佇む、ラブラブカップルな訳ではないのでグルッペンと距離を置こうが沈黙が続こうが気まずくも何ともない。むしろこれぐらいが俺達にとっては丁度良いのだ。
沈黙が数分続いても状況が変わる事は一切ない、まず俺の身内の奴らは集合時間前に来る事がないしむしろ集合場所に来る事すら危うい奴らが非常に多いのだ。
てか充電少な。
os「アイツらまた遅れるめぅ？」
いつの間にか充電がなくなっていたスマホをバックにしまって暇つぶしにグルッペンに話しかける。
gr「だろうな、冷えるから遅刻してほしくないが言っても無駄だろう」
雪が降る様を黙って眺めていたグルッペンは、視線をそのままに返答してきた。
確かに今日は一段と寒い、手袋をしてきたのに手の感覚がなくなり始めているどうせアイツらはぬくぬくお家でだらけてるんだろうが。
突然、ピコンっとバックに入れていたスマホが鳴る、充電が無くならないようにすぐにスマホを開くとひとらんからメールが来ていた。
ht［そろそろ着く集合場所って赤いポストの所だよね？］
os「ひとらんもうすぐ着くみたいめぅ〜」
そうだよ、と返信しながらグルッペンに伝える。
gr「そうか、なら次はエーミール辺りだろう」
os「じゃあ俺はロボロに500円」
そう茶化して返すとさっきまで雪を眺めていたグルッペンは子供のような幼稚な笑みを浮かべながらこっちを向いて。
gr「そうか、なら俺はエーミールに1000円賭けよう」
os「グルッペン攻めためぅ〜」
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作者名：よもよもふぁいなんす | 作成日時：2020年12月18日 23時
