赤いポスト【d!】 (ページ3)

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gr視点

ほぅ、と息を吐けば白い息が出てくる、手袋を付けるのを忘れた手は悴んで思うように動かせられない。
久しぶりに帰って来た故郷は雪が積もって知らない家も建てられているがそれでも大元は、幼い頃に見た景色と然程変わりはなく少しばかり安心する。

gr｢確か……ここのはず何だが…｣

目印の多い都会に対してド田舎なここは目印がとても少なく、スマホの地図か何かがないと迷う程だ。
駅から数分歩いた所で見知った人影と白い雪景色の中で良く目立つ赤色のポストが見えてくる、近付けば近付く程にその人物の容姿が詳細まで見えるようになってくる。

gr｢久しぶりだな、オスマン｣

糸目に何故被っているのかよく分からないトルコ帽子、少し癖のある茶色い髪は小さく結われている。無表情だった顔は少しずつ笑顔が浮かんできて。

os｢グルッペン、久しぶりめぅ～｣

ピョンピョンと跳び跳ねながら此方に手を振ってくる、どうやら自分達は相当早く来てしまったようでまだ全員が集まっていない。

gr｢他の奴らはまだ来てないのか、結構早く来たようだな｣

os｢そうみたいめぅ～｣