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「ゲホッ・・・・・っっ・・・・」


今日も血反吐を吐いてしまった


ミツバは大丈夫なのかな


ミツバ・・・・・・・・・会いたい


総悟にも・・・・・・会いたいよ・・・・・・


戦争は、


終結し、


混沌の時代が訪れた


「では佐々木殿」


「・・・・・・・・・」


佐々木殿と呼ばれた人と私と目が合った


じっと見られているため


気が少し短かった私が彼に話しかけた


「・・・・・・私の顔に何かついておりますか?」


そう問いかけると彼はとても驚いた顔をしていた


「・・・・・・・・・棟梁・・・ということも無さそうだ


あなたは一体?」


「・・・・・・・・・奈落の名は惡


あの子達のように戦争孤児じゃありませんよ」


「・・・・・・この者はある村の町娘だった者ですよ


佐々木殿


町娘でありながら武にも知にも優れておりまして


奈落が引っこ抜いたのです」


「そうでしたか





では少し時間をお貸し願えるか?」


「・・・・・・・・・時間は還らないのに貸せる時間などない


・・・・・・・・・私は烏


烏はあなた達のためにある」


「・・・・・・・・・では、惡


私のために時間を作れ」


「・・・・・・はっ」


喋るにつれ


私は佐々木殿に・・・


そう


心を許してしまった


「ほぅ・・・・・・


村には双子の妹御と弟御がおられるのか」


「・・・・・・・・・妹は体が弱い・・・・・・ゲホッ・・・・・・!!」


「大丈夫か!?」


こんな時に発作など・・・・・・・・・


佐々木殿は私の肩を支えてくれた


「・・・・・・っ・・・・・・・・・


少しばかり身体が弱くてね・・・・・・


妹は・・・・・・結核


私は・・・・・・・・・」


「少し喋らなくて良い」


「・・・・・・・・・すまん・・・・・・・・・」


佐々木殿は一旦冷酷に見えるが、


本当は情に厚く


・・・・・・・・・勲さんのようだ


「はぁ・・・・・・・・・」


「・・・・・・マシになった・・・か?」


「ええ


おかげさまで」


「・・・・・・・・・貴殿は以前町娘だと言っていたな


前の名はなんだ?


惡ではあまりにも物騒だ」


「・・・・・・・・・ヨツバ


沖田・・・・・・・・・ヨツバ・・・・・・」

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作者名:神無 | 作成日時:2018年7月18日 10時

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