ep202 ページ38
―no side―
その頃……
「Aさん、お2人に会えましたかね」
フィッツジェラルドの傍らにコトリ、と珈琲を置きつつ、ルイーザが呟いた。
「戻って来ないということは会えたんだろうな」
「……でも、その侭捕まって仕舞ったという可能性も――……」
不安げに肩をすぼめた彼女に、珈琲を味わって一息吐くとフィッツジェラルドが答える。
「もしそうならば今頃ニュースは探偵社員捕縛の報せで持ちきりになっている筈だ」
「…………そう、ですよね」
視線を逸らし、そう答えたルイーザにフィッツジェラルドは「心配するな、あの
それを聞いて彼女は戸惑いを滲ませ乍ら尋ねた。
「フィッツジェラルド様は……彼女を今回の件に関わらせるべきだとお思いですか？」
フィッツジェラルドは椅子をくるりと回してルイーザの方へと向き直った。
その鋭い視線に、後ろめたさのようなものを抱えて彼女の舌は自然と回る。
「彼女の異能の本質を聞いて……私はとても恐ろしかったです……」
彼女は震える手をなだめるように強く両手を握りしめた。
「ただでさえ混乱を極めた現状に、彼女を投下することは……本当に正しいのでしょうか」
彼女が語り終えるのを待って、フィッツジェラルドは口を開いた。
「確かにあの異能は危険だ。遣い手自身がその遣い道を把握しきれていない点でもな……」
それを聞いて険しい様相を漂わせるルイーザ。
しかしそれと同時に頬杖をついたフィッツジェラルドが「だが」と語気を強める。
「悪手でも、手札が尽きるよりはマシだ」
その言葉にルイーザの喉がヒュッとか細く鳴る。
――……そうだ……。今回はそういう闘いだ。
彼女は静かに頷いたのだった。
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ギラッフェ(プロフ) - 雪だるまさん» お待たせいたしました！待っていてくださってありがとうございます！ (10月18日 8時) (
レス) id: 577991cf97 (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - 待ってましたー！ありがとうございます！これからも応援します！！ (10月17日 22時) (レス) @page49 id: 34bbee5856 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 雪だるまさん» コメントありがとうございます！両方楽しんでいただけて何よりです！文スト原作の展開の読めなさに様子見中でした💦お待たせしますが必ず続けますのでお待ちいただけると嬉しいです！ (10月3日 23時) (レス) id: a12ab69eab (このIDを非表示/違反報告)
雪だるま - コメント失礼します！貴方様の作品は銀魂の方も読んでいるんですが、どっちも大好きです！こっちの投稿も待ってます！ (10月3日 16時) (レス) @page48 id: 34bbee5856 (このIDを非表示/違反報告)
ギラッフェ(プロフ) - 豆腐プリンさん» コメントありがとうございます！1番だなんて恐れ多いっ！番外編もありがとうございます。両者滞っておりますが原作が溜まってきましたのでそろそろ更新いたします。楽しみに待っていてくださると嬉しいです (2023年2月27日 21時) (レス) id: 2e6ffd9878 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ギラッフェ
| 作成日時：2019年2月26日 19時
