「口喧嘩」 ページ5
新八「そ、そんな、なんで急に……！？」
神楽「ど、どこ行くアルかネキ、なんでそんな事言うアルか？！」
急にこんな知らせを受ければ、そりゃ冷静さだって失うだろう。神楽と新八がそう色々聞いてくるのも、無理はない。
「……私、結婚するんだ。
だからもう…ここにはきっと戻れない。」
新八「そ、そんな……菫さん…」
神楽「い、いやアル、そんな事言わないでヨ！菫ネキッ！！」
わかってくれ、と菫は神楽と新八の頭を撫でながらそう言う。対する二人は、本当に嫌だというかの様に菫にしがみついていた。
定春さえもが、クゥンと鳴いて菫に寄り添っている。
「…オイオイ、なんだよその反応は。もっと喜んでくれるかと思ったのに。」
溜息をつきながら元気そうにそう言うと、二人は俯いた。
「大体、私はただ少し遠い所で結婚するだけだ。ちゃんとお前らにも手紙くらいは――」
銀時「……そんな悲しそうなツラ見せられて、笑顔で見送れると思うか？」
言葉を被せて銀時はそう聞く。すると、菫は無表情になった。
「…何言ってんの、別に悲しくなんかないし」
銀時「下手な嘘ついて誤魔化そうとするな」
お前嘘つくのホント昔から上手くねえよな、なんて言いながら銀時は溜息をつく。神楽と新八はその様子を黙って心配そうに伺っていた。
銀時「大体お前結婚なんてする年じゃねーだろ。
まだ若いし、結婚するとしてもその前にお前が本当に気に入っている男とデートとかさ……」
「……銀時は私があの人を愛していないと思ってるの？」
菫が『あの人』、と言った瞬間、銀時の目つきが変わる。
大切な人、という様に言うのが気に食わなかったのだろうか。
銀時「…つかさ、結局誰なの？そのお相手とやらは……」
「お前らにそれは関係ねーな」
銀時「…は？それどういう意味」
「そのまんまだよ。私が誰と結ばれようが、お前らには関係ないって事。」
そんな無意識にドロドロとした言葉が次第に交わされていく内に、段々銀時の感情は嫌な方向に高ぶっていく。
銀時「お前、それわかって言ってんのか？」
だが、菫もまたわざと煽るようにヘラヘラとしながら答えた。
「いや、所詮はただの顔見知りに『元』兄弟子さんだろ？
私の本当の家族でない限り、関係ないと思うがねぇ。」
神楽「ね、ネキ……？」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「逆ハー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
勇者の人(プロフ) - 紅蓮さん» 最終話はかなり長いのでゆっくりで大丈夫ですよ（笑）応援ありがとうございます、紅蓮様も頑張ってください！ (2020年10月22日 0時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - ぴえん。最近低浮上すぎて、途中のはなし読めてない……。頑張って読みます！更新頑張ってください！楽しみです！ (2020年10月21日 16時) (レス) id: 49c4edf061 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - %さん» ようやくこのシリーズも終盤ですね、とても嬉しいコメントありがとうございます。これからも頑張って更新していきますのでどうかよろしくお願いします！ (2020年10月12日 19時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
% - うう…、遂に完結の道へと突き進んでいくんですね…。私の楽しみが無くなっていく…。菫ちゃんと結婚したかった…() 更新頑張ってくださいね、菫ちゃんも勇者の人様も微力ながら応援しております！ (2020年10月12日 18時) (レス) id: 42d505be3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：勇者の人 | 作成日時：2020年10月10日 15時
