第56話 ページ16
「あ、居た」
「真理も来たのか」
「噂をすれば何とやら、ですかね」
「やあ、まこちゃん。聞かせて貰ったよ。
織田作と初めて会った時、君は迷子になっていたんだってね?」
「な※#$&!?」
織田作さんと安吾さんに会える事を期待して久々にルパンに寄った。
期待通り会えたのは良いが、三人の近くの席に座った瞬間放たれた言葉で頭が真っ白になった。
おまけに変な声が出た。
「……なん、で…………それ……っ!」
真っ赤になっているであろう頬が熱い。
それでも何とか織田作さんの方を見れば「何故そんなに慌てる?」とでも言いたげな、不思議そうな顔をされる。
そして、とどめの一言。
「なんでと言われても…………太宰に聞かれたからな」
「…………そう、そうだよね………………」
他に理由が無い事ぐらいわかってる。
それでも聞かずにはいられなかった。
そのまま顔を隠す様にカウンターに突っ伏す。
もう手遅れだろうけどせめてもの足掻きだ。
「……太宰君、こうなる事ぐらい解って居たんでしょう?」
「勿論」
安吾さんと治の声が耳に入って来る。
「…………それなら如何してわざわざ……」
「そりゃあ、真理の反応が面白いから?」
「まったく………………」
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fiest(フィエスト)(プロフ) - 雨宮さん» お返事遅れましてすみません。雨宮さん、コメントありがとうございます。まだまだ続きますので、もしよろしければ気長にお付き合いください。 (2022年12月25日 23時) (レス) id: ecf63f7120 (このIDを非表示/違反報告)
雨宮 - 面白いです。これからも楽しみにしています。 (2022年11月15日 10時) (レス) @page41 id: 27a6582a0d (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - ゆめのさん» ゆめのさん、コメントありがとうございます。大変な亀更新ですがちまちま作っていくつもりですので良ければお付き合いくださると嬉しいです。 (2020年4月25日 21時) (レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月17日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - 怪盗MOON さん» MOONさん、再度感想を寄せてくださりありがとうございます。己の好みに従った結果こうなっちゃいました……wちまちま更新してますのでゆっくり待って頂ければ幸いです! (2020年1月6日 0時) (レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fiest(フィエスト) x他1人 | 作成日時:2018年6月5日 18時