第30話 ページ36
「…………ここからならば戻れるか?」
そう言って龍は立ち止まる。
先程まで居た入り組んだ場所から離れ、だいぶ開けた所に出た。
この辺りまで来れば多分帰れるだろう。
「龍、銀。案内させちゃって悪かったな。助かったよ」
「……そうか」
「ありがとな。じゃあ」
「っ」
歩き出そうとした途端、パーカーの袖が引っ張られた。
「真理!」
「銀?」
銀はうつむき、小さく呟く。
「また…………また、真理と会える?」
…………正直、オレには何とも言えない。
「会える」と口で言うのは簡単。
だけど、それを叶える、となると話は別だ。
「銀は、オレにまた会いたい?」
オレの質問に、銀はコクリと頷く。
「そっか。んー………………、そうだな………………」
下手に期待させる訳にもいかないし、何か………。
せめて少しでも再会出来る可能性を上げられれば…………。
「!」
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fiest(フィエスト)(プロフ) - 怪盗MOONさん» コメントありがとうございます。不定期更新になっていますが頑張ります! (2019年12月29日 8時) (レス) id: 1f83ad1ac9 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - 怖い!姐さんが怖い!けど面白い!頑張ってください! (2019年12月28日 19時) (レス) id: a4bcfb41fb (このIDを非表示/違反報告)
fiest(フィエスト)(プロフ) - はらさん» ありがとうございます。外しておきました! (2018年4月23日 10時) (レス) id: c32790ae98 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外して下さいねー (2018年4月22日 22時) (レス) id: 3032af9fae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:fiest(フィエスト) x他1人 | 作成日時:2018年4月22日 21時