ね ぇ 。 5 ページ6
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本鈴が鳴るとクラスメイトは1箇所に集まる。
出席確認中僕は変わらず莉犬とのんびり端のほうに立っていた。
今日は少し空気が冷たくて、身震いをしながらジャージの袖を伸ばすと
こ「あれ、るぅとくんが萌え袖してる〜〜!あざとwww」
「…バカにしてます?」
ひょこりと現れケタケタと笑う青い猿。
ムカッとして少し睨んでやると
それを「上目遣いとか狙ってやってんの?w」なんて更に笑うころちゃん。
その足を思いっきり踏めば悲鳴を上げ涙目で萎んでった。
こ「痛った!!!え、いじめじゃん??」
「ふん。ころちゃんが悪いんですよ」
こ「この腹黒がぁ…」
「どっちがですか」
絶対ころちゃんのほうが性格悪いからね???
人の事いちいちバカにする方が腹黒ですよもつ。
許さないかんなーっ!と負け犬の遠吠えのように叫んで
去っていく猿の背中を呆れながら見送る。
そんな僕達を莉犬は苦笑いで見ていた
莉「まぁた喧嘩。ほんと仲良しじゃん2人」
「は?」
莉「え、こっわ」
揶揄ってくる莉犬も軽く睨むと、後ろから肩を叩かれた
振り返ると莉犬より少し低い位置に蜂蜜色の頭が見える
『るぅちゃん』
「え」
淡い黄色の大きな瞳と目が合う。
不意打ちすぎて間抜けな声が出てしまった
最近避けていたから久しぶりに目が合ったような気がする
え、僕?僕に話しかけてるの??
目の前の現実に軽く混乱し言葉に詰まってしまう。
「なに」
震える声を絞り出して出たのは信じられないくらい低い声。
あ、やっちゃった。A焦ってるじゃん、
ごめん、なんて取り消す間もなくAが口を開いた
『あっ、えっと、せ、先生が呼んでた、よ?』
「そっ、か。…ありがと」
へら、と貼り付けたような笑顔を見せて去って行った。
語尾が尻窄みになってしまって、きっと最後のお礼は届かなかっただろう
また 君との距離が開いたような気がした。
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お久しぶりです、!!!
更新停止してしまい申し訳ありませんでした、、
時間のある時にちまちまと更新再開していく予定ですので
よろしければこれからもよろしくお願い致します│ω・)
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作者名:壊れかけのゆきだるま*° | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/
作成日時:2019年5月20日 1時