青の時代〜12人の執事〜 2

68.ゆっくり ページ22

渉サイド


俺は郁人の様子を見に行った。


渉「郁人ー大丈夫か？」

河「あ…渉、さっきはごめんな。」

渉「謝んなよ、それより記憶戻って一安心だよ！」


河「そうだね…良かった。」

渉「まだ…………変な感じ？」

河「うん…………いまいち受け入れられなくてさ。」


戸「ゆっくりで良いよ。」


河「えっ？」

渉「そうだよ、まだ戻ったばかりだし…ゆっくりで良いよ。」



河「……ありがとう！…痛っ！」

突然郁人が腕を押さえた。


渉「ん？どうした？？」

河「腕…バランス崩してぶつけちゃった。」


渉「ちょっと見せて……うわ。」

ぶつけた所は紫色に腫れていた。


渉「手当てするね。」


俺はすぐに郁人の手当てに取りかかった。


手当てしている間、郁人の体は少し震えていた。


痛みを我慢することが辛いのか、記憶のせいで怯えているのかは俺には分からなかった。


戸「大丈夫、リラックスだよ。」

ずっと、とっつーが隣に居てくれたから郁人も安心しているようだった。



渉「はい、終了ー。これでしばらく安静にね。」



河「ありがとう、本当に感謝してる。」







渉「ど、どういたしまして///






…郁人もこれから大変かもしれないけど…………………………頑張ろうな。」

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