32話 ゲーム ページ33
「ってことで。じゃあねー!」
「は?!」
「五条先生?!」
わざわざそれだけのために帰宅したのか、この人。五条先生は、それだけ言うとまた消えてしまった。神出鬼没すぎない?
「天音ーー、とりあえずアイス食おう!」
「わかった。取ってくる」
「ありがと!」
アイス……すっかり忘れてたな。明日からは、たぶん外にも出られないだろうし今のうちに堪能しとこう
「んーー!うまい!」
「これ、おいしい」
私とは対照的に、ものすごくおいしそうに食べる悠仁。私のもすごくおいしいけどね。あんまり笑顔を作れてないだけ
「あ、悠仁のも食べさせて」
「いいよ!」
悠仁が言い終わる前に、もうすくっていたらしいアイスを食べる。うん、こっちもおいしいな
「え?!ちょ、お前それ……//」
「ん?……あ」
やばい、昔のくせでふつうに食べちゃった。まあ、悠仁だし!怒ったりはしないと信じてる!
「もう……あ、それ俺にもちょうだい」
「いいよ」
今度は、ちゃんと悠仁のスプーンですくって渡す。けど、悠仁はそれを見て顔を真っ赤にしていた。なんでだ。(※さっき主人公が食べた後だから)
「あーもう!無自覚!!」
「???」
急に悠仁が意味不明なことを言ってくる。ええ、私なんかしたかな
「(その服ってだけでこっちはもういろいろと限界なのに)」
「(???)」
「なあ、ゲームしようぜ!あ、でもゲーム機持ってない……」
「それなら、そこにある五条先生のゲーム機使えばよくない?」
テレビの横に、明らかにほとんど使われていないゲーム機があった
「え?ほんとだ!てかめっちゃあるじゃん!」
「なあなあ、どれにする?俺これやってみたい!」
「じゃあそれやろ。私、正直どれが何なんだかわかんないし」
悠仁が選んだのは、ちょっと昔の探索ゲーだ。死にゲーって聞いてた気がするけど
「ス○ランカー、って、死にゲーじゃなかったっけ」
「お、天音も知ってた?でも、俺もやったことはなくてさ、チョームズいって書いてたから、やってみたかたんだ!」
「そうなんだ。てか、ここちょっと昔のゲームしか置いてないね」
「そーなんだよなー。俺も、これしか知らなかったし」
・「ま、いっか。じゃーテレビにつなぐよ」
「オッケー!」
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作者名:天泉(あまみ) | 作成日時:2022年5月27日 22時