25話 再会(?) ページ26
「何から見るー?あ、これなんておすすめだよ!ヒロインがムカつくんだけど最後派手に死ぬの!」
「すっげえネタバレ」
「五条先生、ネタバレはよくないですよ」
「とりあえず最初はアクション……」
言いかけた悠仁がぬいぐるみに殴られた。そして、噴き出したところで私も殴られた
「「もーーー!」」
「いや、天音は自業自得だよね?あと、イライラしても呪力は一定」
「あ、そうだ天音。天音は別に死んだことになってるわけじゃないんだから、外で顔を見せておいで。野薔薇が心配してたよ」
あれ、でもこのまま泣いてすらいない私のままで行ったら引かれそうだけど
「あの、それ私が引かれません?さすがに幼なじみが亡くなったのに涙も流してなかったらやばくないですか?」
「でも俺生きてるしなー」
「じゃあ、今までずっと泣いてたってことにしといて、吹っ切れたってことにするのは?」
「本当だったら私絶対に吹っ切れないですけどね」
まあ、五条先生の案もありだ。今までずっと野薔薇たちに会ってないから、そのいいわけにもなるし
「まあ、そういうことにしときます。じゃあ、私は寮にもどるね」
「おう!あ、天音、次戻ってくる時、ついでに俺の服も持ってきてくんね?」
「わかった」
「あ!天音!」
「そいつが真希が会ったっていう、うわさのもう一人の一年か?」
寮にいったん戻ってから、みんながいなかったので特訓でもしてるのかと思い、グラウンドに出てみたが、どうやら正解だったようだ
「そうですが……あなたたちは?」
いきなりパンダに話しかけられた。正直一瞬固まった。でも、真希先輩がいてくれたのでよかった
「久しぶりだな。天音」
「久しぶりですね、真希先輩」
久しぶりの真希先輩との会話に、野薔薇も混じって来た
「あ、やっぱり二人とも知り合いだった」
「任務でな。で、こいつ、大丈夫なのか?仲良かったって聞いたけど」
だれと仲が良かったのかは言わずもがな。多分、悠仁だろう。
「あ、そうよ天音!五条先生からは泣いてて閉じこもってたって聞いてたけど」
え、なにそのやばい設定。とりあえず、無難に返しとくか
「そのことならもう大丈夫だから!気にしないで!」
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作者名:天泉(あまみ) | 作成日時:2022年5月27日 22時