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宮舘side
少ししてカウンター前に戻ると、今度は目黒とばっちり目が合った。
しかし何故か阿部は黙認。
ん?
目「大丈夫すか」
宮「…え、うん。気にしてないから」
ふっかの言う通り、目黒の感性は武闘派だったか。
目「…次はちゃんとケリを」
宮・阿「「やめなさい」」
次の模試は中旬だという。
「まずはB判定にしような」と阿部から根詰められていた。
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帰り際の夕方。
3人を先に歩かせて店の戸締りをしていると、後ろから袖を引かれた。
目「涼太くんお疲れ」
宮「ん。目黒もね」
鍵をしまう。
その手を握られて、見上げると、変にニヤつく目黒。
阿部とふっかの話し声を遠くに感じながら、目黒がふと紙袋を取り出した。
目「涼太くん気に入るかと思ってさ」
宮「あれっ今日何かの記念日だっけ?」
目「?いや、普通にあげたくて」
渡され開けたそれには、手の平サイズの白馬。
宮「キーホルダー?」
目「可愛くね?涼太くんに似て」
あ、オトそうとしてる。
宮「、、ありがとう。嬉しいよ」
シンプルに答えてやろう、と意地悪く考えてしまった。
目「……俺と阿部くんが一緒に来るの、嫌ですか」
脈絡0で言われてびっくりした。
宮「いや別に、勉強でしょ?」
目「嫉妬してっし」
宮「してないよ」
目「だって珍しく目黒呼びになったじゃん。
ヤキモチかな、的な」
マジか。
あたり?とニヤつく目黒をつい睨めば、
ちゅっと食むように唇を噛まれた。
宮「っ急だよ」
目「勉強にはエネルギーチャージが必要不可欠でしょ」
宮「…………」
目「俺も涼太くんのエネルギーになるから」
宮「…じゃあ今度うちで勉強しに来てよ…」
恥ずかしすぎて不機嫌そうになってしまった。
目「ッ危ねぇ…ここが家だったら悶絶しまくってたわ…!」
宮「もーいい」
目「えっちょ、」
置いてくように背を向ける。
目黒の追ってくる足音が浮いて聞こえた。
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るん(プロフ) - はじめまして!めめだてが好きで、この作品に巡り合いました。切なくて、ドキドキして、どんどん続きが読みたくなります。こんなに素敵な作品に出会えて嬉しいです!またいつか、目黒くんが卒業した後のお話が読みたいなと、更新楽しみに待っています! (2022年1月12日 1時) (レス) id: afd921f300 (このIDを非表示/違反報告)
aytu(プロフ) - きょうはクリスマスです。急にこのお話思い出して、改めて読むと、やはりこのお話すごく好き!と思っていますね。^^いつも更新楽しみしています。 (2021年12月25日 21時) (レス) @page36 id: d8e0a6dc06 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - floveryさん 更新期間が空いてしまいすいません涙 この後dtさん視点でも書く機会を予定しているので、そちらも気長に待っていただければ…本当に遅くなってすみませんでした、コメントありがとうございます!!! (2020年11月20日 16時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
flovery(プロフ) - はじめまして!更新待ってました!しかもずっと気になってためめだて出会い編でとても嬉しかったです!今後のお話も楽しみにしています! (2020年11月19日 22時) (レス) id: c3708e43a6 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - ajdugmtaさん 待っててくださり感無量です!!これからもお願いいたします…! (2020年9月22日 10時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かんかる | 作成日時:2020年5月14日 16時