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宮舘side
勘づいてはいたんだ、いろいろなこと。
最初は気づかないフリをするつもりだった。
思い出すのはあどけない子どもの目黒。
ただの顔見知りの中学生に告られたあの日から毎日どこかにお前がいる。
よく分かってなかったのかもしれない。
だから正しい恋愛と言われて躓いたのだろう。
目黒と付き合うことが後ろめたいことだと突きつけられたから躓いた。
目黒の電話番号を表示させてすぐタップする。
何コールもして、…出ないから、またかけ直す。
風呂？
寝てる？
塾？
今出てきてくれないと一生繋がらない気がして、恐怖心がかられて。
______つき離そうとしたその行動がどれほど俺と目黒を苦しめたのか、今さら理解した。
目『涼太くん…？？』
宮｢！｣
繋がった声、ふと目の前の公園に、
スマホを耳に当てる目黒を見つけた。
______________________________
この公園で短く夜を過ごすのは2回目だったか。
思い出したのか、目黒も慣れたようにベンチに座った。
目｢家行こうと思ったんだけど…行けなかった｣
また拒絶されたらどうしようって、そう思わせたのだろう。
宮｢俺も今から会うつもりだった、蓮に言いたいことできたから｣
目黒が必死に拳を握る。
目｢内容によっちゃ聞かないっす、聞きたくない｣
ほんのついさっきまで、その聞きたくない話をしようとしていた。
宮｢もう迷ってないよ｣
目｢……嫌だ｣
宮｢聞いて｣
目｢…何言うつもりだよ…｣
そう言って向き直ってきた目黒は、中学生のときと変わらない顔つきに見えた。
相手が中3だったんだ。
初めは断るに決まってる。
15、16と、歳を重ねる度に俺に告りに来て、
蓮は本当に子どもか大人か分からないよ。
宮｢まずは、謝ろうかと思って…｣
目｢謝る？｣
予想してない方に話がいったことに目黒はまた困惑した。
宮｢ん、あの、話し方下手でごめん。安心して｣
目｢安心って……｣
ごめん。
俺たち謝ってばっか。
謝れないよりいいけど。
通じてないのに通じてる気になって、でも付き合っただけで知り尽くせるなんてありえない。
話して初めて知る。
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るん(プロフ) - はじめまして！めめだてが好きで、この作品に巡り合いました。切なくて、ドキドキして、どんどん続きが読みたくなります。こんなに素敵な作品に出会えて嬉しいです！またいつか、目黒くんが卒業した後のお話が読みたいなと、更新楽しみに待っています！ (2022年1月12日 1時) (
レス) id: afd921f300 (このIDを非表示/違反報告)
aytu(プロフ) - きょうはクリスマスです。急にこのお話思い出して、改めて読むと、やはりこのお話すごく好き！と思っていますね。＾＾いつも更新楽しみしています。 (2021年12月25日 21時) (レス) @page36 id: d8e0a6dc06 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - floveryさん 更新期間が空いてしまいすいません涙 この後dtさん視点でも書く機会を予定しているので、そちらも気長に待っていただければ…本当に遅くなってすみませんでした、コメントありがとうございます！！！ (2020年11月20日 16時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
flovery(プロフ) - はじめまして！更新待ってました！しかもずっと気になってためめだて出会い編でとても嬉しかったです！今後のお話も楽しみにしています！ (2020年11月19日 22時) (レス) id: c3708e43a6 (このIDを非表示/違反報告)
かんかる - ajdugmtaさん 待っててくださり感無量です！！これからもお願いいたします…！ (2020年9月22日 10時) (レス) id: e59ae82cb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんかる | 作成日時：2020年5月14日 16時
