【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編壱 (ページ33)

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親分と姫ページ33

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アシㇼパ「杉元早く!!」

白石「あれ!?キロちゃんは!?」

杉元「キロランケは俺たちが外へ出るまでヒグマを押さえつけてる!!」

杉元「早く立て!!外に出ろ!!」

杉元さんは仲沢さんを引っ張る
私も杉元さんと一緒に仲沢さんを引っ張った

仲沢「親分...親分...」

『大丈夫です!!親分なら生きています!!』

『あなたをたくさん褒めて愛した人ですよ!?』

『愛する人を置いて先に逝くなんて有り得ません!!』

『親分は必ずあなたを迎えに来ます!!』

『だからそれまで生きて!!』

『生き残って再開しなさい!!』

杉元(イナンクルさん...カッコイイ...!!)ｷｭﾝ

私と杉元さんは仲沢さんを農家から引っ張り出した

アシㇼパ「おい、何かがこっちに来るぞ!?」

アシㇼパが指さす方を見ると
遠くから何かが近づいて...

若山「姫～～ッ!!」

仲沢「おやぶぅん!?」

姫...?

杉元(姫!?)

白石(姫!?)

キロランケ(姫!?)

キロランケ「赤毛が出てくるぞ!!」

杉元「伏せろキロランケ!!」

若山「死ね化物ぉ!!」

ドドドドドッ!!

若山さんは機関銃でヒグマを撃ちまくる

若山「チッ...弾切れだぜ...」

若山「まだ1頭いるぞ!!乗れッ!!」

私たちは車に乗り込んだ

アシㇼパ「お前の国には馬のいらない馬車があるのか!?」

ダン「友だちのフォード君に試作品をもらったんだ。」

白石「最後の赤毛が追ってくるぞ!!」

白石「速く速くッ!!」

アシㇼパ「ヒグマの足はもっと速い、毒が効いて走れなくなってきたんだ!!」

仲沢「あ...」

ドシャァァァ

仲沢さんが車から落ちた!!

仲沢「親分ッ!!」

若山「姫ッ」

仲沢さんを助けに若山さんも車から落ちた

仲沢「あうぐうううッ」

若山「姫ッ!!」

若山「おおおおお!!」

ヒグマに襲われる仲沢さんを
長ドスを持った若山さんが助けに走った

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白石「勝ちやがったよあの親分...」

私たちは愛する姫を助ける
王子様の有志をこの目に見届けた

杉元「皮剥いでくる。」

杉元さんは皮を剥ぎに行ってしまった

『これが...愛の力...』

アシㇼパ「なるほど...?」

美しく雲から射し込む陽の光の下で
ふたりの愛は永遠となったんだね

〝姫〟が気になるけど...

杉元さんが皮を剥いで来たので
私たちは車に乗ってエディー・ダンの邸宅へ戻る

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