【ゴールデンカムイ】旅路の果てに見たもの番外編壱 (ページ41)

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弐 - 応急処置ページ41

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炎上する江渡貝邸から逃げている途中の会話

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杉元「おい、ジイさんたちと二手に別れるぞ。」

牛山「嬢ちゃん、しんどいならおぶるぞ?」

『いいえ、頑張ってついて行きます...』

杉元「無理しちゃダメだ、イナンクルさん!!」

『わっ...!!』

杉元(軽いッ!!)

杉元さんは軽々と私を抱き抱えた

アシㇼパ「早くこの場を離れよう!!」

アシㇼパ(出血量が酷い...早くイナンクルの手当てをしないと...!!)

私たちは炎上する剥製屋さんから離れ
人の通らないような藪の中へ逃げた

杉元「用心して他の人間とはできるだけ接触せずに芦別まで移動した方がいい。」

杉元「土地の人間の目撃情報などをつたって追跡されるからな。」

杉元さんは険しい足場を通って森の中を歩き進める

『あの、杉元さん...』

杉元「ん、どうしたの?」

『私...重いですよね...』

『険しい場所を歩きますし、邪魔なら下ろしても構いませんよ?』

私を抱えたままでは杉元さんも歩きにくいだろうし、前も見えにくいはずだから...

杉元「そんな事ないよ。」

杉元「全然邪魔じゃないし、重くないから大丈夫。」

杉元「フラフラな状態で歩く方が危険だよ。」

杉元「こんな険しい岩場や段差のある所は尚更だからね。」

杉元さんは私を抱えたまま歩き続ける

『ありがとうございます...』

杉元「もっと頼ってくれても良いんだよ?」

杉元(もう少し早く戻っていれば...)

杉元(イナンクルさんが怪我をせずに済んだかもしれない...)

『杉元さん...?』

杉元「何でもないよ。」

杉元「それより辛くない?」

杉元「辛かったら遠慮なく言ってね。」

『はい。』

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