第359話 ページ31
───
─
轟に腕を掴まれて、水無月は半強制に建物から脱出した
そして、崩れゆくマンションには目もくれず
水無月は自身の手を、見下ろした
『･･････わ･･･たし･･･一体何を･･･』
途中から、完全に意識が吹っ飛んでた
(またッ･･･これか)
ギリッと歯を食いしばる水無月は、ふと自分に背中を向ける轟を見た
(･･･またコイツに助けられてしまった、情けないっ
･･･迷惑･･･かけたよな。てか メチャクチャ怒ってたし･･････とにかく、謝った方が良いよな･･･)
『あ･･･あの轟、その･･･悪か』
「すまねえ」
·
『･･･え？』
顔を上げると、轟が酷く顔を青くして私を見てた
『え･･･？はっ！？え、ちょ、なに！？』
意味は分からないが、見た事もない程 顔を青くする轟を見て、水無月は狼狽えた
「･････････い、」
轟は、目線を下に逸らして口元を手で覆った
「･･･
『･･･』
先程、水無月に放った怒号だ
声を荒らげてしまった事は別として、言った事 自体は間違いでは なかった･･････と信じてる。
けど、もっと言葉を選ぶべきだった
そんなつもりじゃなかったんだ＿＿
「いない人」っていうのは「
でも あの言い方じゃ、「もうこの世にいない人」と水無月に捉えられてしまっても おかしくない。
(俺････俺は･･･なんて酷い言葉を･･････ッ最低だ
･･･傷付けた･･･よな･･･)
『･････････お前』
「っ！」
轟の肩が少し跳ね上がる
·
『お前まさか、私の母親が死んだ事･･･知ってるのか？』
･････････････････････あ。
そういや 水無月は、俺がオリオンさんから この話 聞いてた事 知らねえんだった
『･･････どういう･･･』
Aは眉を顰めて俺を見たが、すぐに『･･･いや』と顔を逸らす
『今は試験中だ、よそう。とにかく悪かったな この借りはいずれ返す
さ、もう行こう･･･30秒の時間ロスだ』
「え？あ、おい！」
先に走り出したAのあとを、俺も追う
「待てよおい」
『なによ。もうお前にも迷惑かけないから、お互い試験に集中しましょ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1919人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るむ(プロフ) - さすがに無理やり過ぎませんか？こんな性格悪過ぎ女好かれないと思います…口調も男みたいですし、嫌われ女なら分かりますが、好かれてるのは分かりません。どこが良いんですかね…？ (2023年4月17日 22時) (
レス) @page44 id: fe9b123905 (このIDを非表示/違反報告)
サボり日和 - めちゃくちゃ面白いです！！一気読みしちゃいました！物間君との試験のところとか、仮免試験のときの水無月ちゃんがかっこよすぎて……！！アニメや漫画で見てみたすぎる！応援してます！お体には気を付けて更新頑張って下さい！！ (2022年4月5日 13時) (レス) @page49 id: 88c73e1f71 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 怜さん» 嬉しいコメントをありがとうございます！こちらこそ、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - ナッツさん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも、よろしくお願い致します (2021年10月3日 1時) (レス) id: 2125adda19 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 轟くんと夢主ちゃんの小説を探しててたまたま見つけたんですが、すごく面白くて一気読みしてしまいました…！これからも更新楽しみにしています🙌🏻 (2021年10月2日 12時) (レス) id: 3b2a90c584 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾林檎 | 作成日時：2021年9月17日 18時
