第615話 ページ9
「精密検査が終わった」
水無月奏海は、カルテを持ってAとオリオンの前に座った
「んで次は手術の日程。
A、この封筒を担任の先生に渡すんだ。ここには お前に行なう治療の詳細と、手術の日時が書かれている。公欠を貰うんだな」
『チッ』
Aは腕を組んで、しかめっ面をする
「またお前は眉間に皺を寄せやがって･･･美人が台無しだぞ」
『うるっせえ。顔なんか どうだっていい。興味ねえンだよ、そんな事』
「･･････後遺症を残したくないんだろ。大人しく言う事きけ」
ガンッ！
『わかってるわよ･･･！』
Aは腕を組んだまま立ち上がり、座っていた椅子を足で戻した。行儀の悪い水無月は、そのまま奏海の持っていた封筒をひったくって部屋を出ていってしまった
「相変わらず血の気が多い奴･･･」
付き添いで同席していたオリオンが、ポツリと呟いた
「･･････昌緒海」
奏海はカルテを閉じて、オリオンに目を向けた
「なに？奏海」
「･･･Aの奴、いつから
「それって、どういう…？」
「確かにアイツは･･･水無月家に引き取られた頃から警戒心が強いガキだったし、元から愛想の良い奴じゃなかった
けど中学に上がる頃までは、あそこまでグレてなかったと思うんだが」
「･･････さぁ。俺がAとちゃんと話すようになったのは、アイツが中2になった頃くらいだったし。そういう奏海だって、Aと最後に会ったのは、アイツが小学生の時で最後だろ？そりゃ3.4年も経てば人は変わるんじゃねーの？」
「･･･まあ･･･そうかもな」
どこか様子がおかしい奏海の態度を不思議に思いながらも、オリオンは席を立って出入口へ歩く
「じゃ俺はAの後を追うから。またな、奏海」
「･･･ああ、また」
フラッと手を挙げた奏海は、やはり心ここに在らず
彼の表情は、今日も眉一つ動く事がなかったのだった
·
───
─
【同時刻】
「いい加減にしろホークス！俺はこんな話をしに九州に来たんじゃない！」
焼き鳥 ヨリトミミドリ
その店の一室にはNO.2ヒーロー ホークスと、その彼にチームアップ要請を受けたNO.1 エンデヴァーがいた
「そろそろ本題を話せ。お前が昨日言っていた"噂"とやら
·
改人 脳無。連合が持つ悪趣味な操り人形の事を」
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綾林檎 - つゆりさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！続編でも、どうぞよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (
レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 瑠璃さん» コメントありがとうございます！良いコンビですよね (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
綾林檎 - 脳筋(笑)さん» コメントありがとうございます！続編でもよろしくお願い致します (2022年12月6日 19時) (レス) id: ed59487077 (このIDを非表示/違反報告)
つゆり(プロフ) - 更新ありがとうございます！初期づきちゃんと初期ろきくんのくだり面白かったです！続編でも強くて可愛い水無月ちゃんを応援させていただきます！！！ (2022年12月1日 18時) (レス) @page50 id: 15b7003481 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！水無月ちゃんと天喰先輩の組み合わせ大好きです！！ (2022年11月29日 22時) (レス) @page39 id: 995eaca907 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾林檎 | 作成日時：2022年9月6日 0時
