5品目 ページ5
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「俺も出来るだけ食ったんですけど食いきれなくて……」
そう言う彼の持ったタッパーを見る。中にある焼きそばは、いくらでも食べれそうなくらい美味しそうだ。
しかし、それはあくまでも比喩であり。そのくらい美味しそうというあくまでもたとえであり。
つまり、量が馬鹿多いのだ。
タッパーの大きさはなんと両手で抱えるくらいだ。二つ積んであるため、彼の顔も少し隠れている。前回のカレーより遥かに量が増えている。
「あの逆の隣の方は……?」
「あぁ、あの方の部屋チャイムが壊れてるんですよ。
外出時に直すよう声をかけたいんですけど中々出てこなくて」
要するに引きこもりか。
しかし、量が多いにしてもやはり美味しそうだ。
「……食べてくれますか?」
「…………食べます」
やはりこう答えるしかなかった。
すると彼は、ありがとうございます!とタッパーを渡してきた。彼より身長が低い俺は視界の大体が遮られる。
「それでは!」
「あ、はい」
そのまま俺はタッパーを抱えて室内に入る。一旦リビングの机の上に置き、玄関の扉を閉め、再びリビングへと戻る。
さて、どうしものか。量があまりにも多い。
「せめて複数人居れば……」
……複数人。それだ。
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アイオ(プロフ) - なにこれすき (2020年1月10日 21時) (レス) id: ca257e65b8 (このIDを非表示/違反報告)
Nokorimono - 霜月/シモツキさん» 何言うてんねんと思ったが実際にやってて森。あざアァァァァァアす!!!!!! (2019年10月19日 10時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
霜月/シモツキ - なんの話ししとんねん笑、と思わずツッコンだが、やってみたら結構面白くて林← 主人公のキャラが好きすぎてタァァァァァァァアアッッ!![訳:尊い] (2019年10月17日 19時) (レス) id: d503bc641e (このIDを非表示/違反報告)
Nokorimono - しろもん*さん» なに人の小説で遊んどんねんと思ったが実際やってみたらわりと面白くて草。コメントありがとうございます! (2019年10月13日 0時) (レス) id: 8be9f99a12 (このIDを非表示/違反報告)
しろもん* - 男主と分かっていて、名前を「麗華」ってして、小説を読んだら腹筋が崩壊した件について。(違和感ありすぎて) (2019年10月12日 23時) (レス) id: 36bbb34c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nokorimono | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年9月14日 22時