【銀魂3z】雨は降りても君笑う【沖田総悟】 (ページ23)

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辛いページ23

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「おし、んじゃ帰って良いぞ。あ、御原は残りな」

「・・はい」

ホームルームが終わり、やっと帰れると思ったときに下った居残り命令。神楽ちゃんは不思議そうに聞いた。

「A、なんかやらかしたアルカ？」

「んー、まぁね」

そう言って苦笑するとやっぱりまだ納得のいかないような顔で、先帰ってるネ、と言って教室を出て行った。

そして、教室には私と先生しか居なくなる。

「・・・どういうことだァ？こりゃ」

目の前に突き出された希望職白紙の調査表。それは間違いなく私の物だった。

「どういう事も何も、そういう事じゃないですかね」

「・・・てめぇ、なんか隠してんだろ」

「・・・・・・・まぁ、どうせ先生には言うつもりでしたし、隠す必要もありませんね。私、あと一ヶ月とちょっとで死ぬんですよ」

真剣な目に負けて、ぽろっと言ってしまった。先生は目を見開き、調査表を取り落とす。

「・・・病気か？」

「えぇ、絶対病、ってやつです」

”絶対に助からない病、の略ですね“

先生は何も言わず、拳を固く握り締めた。

計り知れない絶望を前にして、己の無力さでも呪っているのだろうか。あぁ、

(辛いなぁ)

だから言いたくなかったんだ。