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溺れろ ページ21
「・・・そうだ」
夜、ベッドの中で頷いた。眠気を一切感じさせない頭はゆっくりと夢の意図を詠みほどいていった。
きっと、彼がその“光”なんだ。彼がいるから笑えるし、安心出来る。
小説の中でしか知らなかった感情は、意外にも暖かく、綺麗で、
そして、何よりも酷なものだと知った。
要するに、私は彼が居ないと何も出来ないのだ。
私は彼に、溺れすぎている。
(・・・あぁ、厄介だ)
何故かそれを心地良いと思ってしまう。
もう解決策は見つからない。ならば、
(ドン底まで溺れてやる)
もう一ヶ月とちょっとしか無いからさ、それまでに彼を、もっと知りたい。
そしてあわよくば、
(君の隣で死にたい)
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作者名：ミズキ | 作成日時：2018年1月29日 17時
