【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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望遠鏡でパーティー会場の騒ぎが一段落ついたことを確認し、ボス(ジン)から命令されたスイッチを押した。

派手に死んでくれ、そうしたら私は幹部に入れる。

ミッションはシンプルで至って簡単。

組織に嗅ぎつく鼠をぶち殺せと、



爆発の中、私のやることはただ一つ。あの能天気そうな女の頭に弾丸を一発ぶち込んでやればそれでいい。


そうしたら私は狙撃手として戻れる。キャンディなんか比じゃない、むしろ私の下。




「さぁ、早くスコープに写れ」






脳天をぶち抜いてやる








………



ものすごい爆音とともに会場が一気に揺れた。上……そう、上から爆発のような音がして会場の電気も消えた。




「クソっ！どうなってんだ！！」




「おじさん！！非常用電源！！」




「わーってる！！おいてめぇ！これもお前か！」





しかし男は違うと首を横に振り、自分がやったのは私の飲み物に毒物を入れただけと。こんな大がりな仕掛け、つまり爆弾なんて用意してなかったと吐いた。

そう考えるとまずい。外部から攻撃されているわけでこの会場は火の海になる




『毛利探偵！非常エレベーターで先に避難誘導を！私も手伝います！』





確か、大型エレベーターが二台。通常エレベーターが三台。大型の方は車だろうがなんだろうが詰め込める。

このビルは西多摩市のツインタワービルより階は少ないけど、全部で合わせて50階。恐らくは40〜50がほぼ焼けてる

そして、ここは30階。地上までは遅い可能性もあるが、火の回りが早くなる前に誘導しなければ。




「おい天宮！お前先に乗れ！」





『でも！！』




「俺たちは大丈夫だ、コナンと必ずそっちに行く。だから…………英理を頼む。」






無理やりエレベーターに押され、そのまま扉は閉じた。妃弁護士の方を見ると、不安で押しつぶされそうになっているのがわかる。やっぱり、毛利探偵のことがなんだかんだ心配なのだろう………


エレベーターのガラスから見えたビルの上は火事状態。このままでは毛利探偵たちも焼けこげる……




『神様…………！』




普段なら神になんて祈ることなんてしない。神に祈るくらいなら自分で切り開いた方がマシと思うけどこればかりは神に祈らずにはいられない。



エレベーターがすごい振動を立てて、17階へと止まった。



もしかして、故障！！

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