【名探偵コナン】別れようと思うんだけど

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ノートパソコンで片付けれる仕事をホテルで済ましていた頃、電話が鳴った。しかも、新しく買えた携帯から。

おかしい、今この携帯には佐藤しか連絡先を入れていないはずだ。
不審に思い電話番号を見てみると思った通り非通知。

気味が悪い、一体誰が。まさか……





『………はい、もしもし？』




「やっとかかったか」





想定内の声が電話から聞こえてきた。きっと私は今最高に機嫌が悪い。近くにあった鏡で顔を見るといつもの私じゃないくらいに顔が死んでいた。

脳内は『今更何やねんコイツ』と何人もの私がキレ散らかしている。下手をすればバズーカでもうちそうな勢いだ。





『それは、私のセリフなんですけどね。』





5年も放ったらかしにしといて何言ってんだこいつ。ぶっ飛ばすぞ。




『なんの用ですか？もう私は、貴方に会うことも話すこともないのですが』





「相変わらず手厳しいな。君は」




『女心を弄ぶ男には、これぐらいがちょうど良いです。というか、離婚したのにどうして今さら電話を？』




「………僕はまだ届けを出していない。それに、納得した覚えはないんだが？」





電話越しから初めて彼の低い声が聞こえた。何が納得していないだ……自分勝手ってもいいかげんにしてくれ。今日の私はあまりにも冷静にはなれなくて、最後に

『大嫌い』と零して電話を切った。そのまま着拒を押して、ベットに倒れ込む。枕に向かって





『ふざけんなアホぉ………！』




ぬんっ！と柔らかそうな枕に拳を打ち込んだ。
本当にムカつく。なーにが！納得していないだ！


……………私は、離婚するのにも話し合いなんて出来なかったし、そんな時間を貴方はとってくれなかったじゃない。

どこで何をしているかも不明。どれだけ心配したと思ってるの？



でも、




『生きててよかった………』




ほんの少しだけ彼の生存を、声を聞けたことが嬉しく感じるのが憎たらしい。


でももうあの家になんか戻らない。


作ったご飯が冷めるのを、彼の帰りを待ち続けるも疲れてしまったのだから。






『ふっ………私の信用出来るやつはお金と自分と佐藤だけや………今度なんか食べに行こかな。あっ、そや！佐藤のライバル店、実は行ってみたかったんだよなー今度佐藤誘っていこ！』









…
追記

6ページ目の佐藤は気を使ってコナンの携帯の写真を見てません。見たあかんと思い目をばりあーしてました。


「なーんも見てへんよ」

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