お昼２ ページ6
「仲いいんだね。」
楽しそうに話す2人にAはぽつりとつぶやく。
それを松川は聞き逃さなかった。
「まあね。部活が一緒だからさ。」
「そうなんだ。何部なの？」
「えー、何となく分からない？」
花巻がからかうように言う。
「うーん…運動部だよね。」
「うんうん。」
いったいどんな部活があったかと、Aは必死に思い出す。
「野球部、ではなさそうだし…。」
「それはぜったいちがうなぁ。」
「ヒントはね、背が高いだね。」
二人ともにやにやしながらこちらを見ているのが分かり、Aは余計に焦りだした。
(背が高い、がヒント？背が高いのが有利ってこと？うーん…)
「…わかりません。」
「正解は、バレー部でした！」
花巻がにこやかに答えを告げる。
「バレー部！なるほど、たしかに。言われてみれば…そんな感じ。」
「だべー？」
「藤咲さんは？部活やってんの？」
松川の問いかけに一瞬たじろぐ。
思えば。宮城に来てから家のことに必死で部活なんて考えてこなかった。
「ううん。私は帰宅部。」
「そっか。うん。言われてみれば…そんな感じ。」
「へ。」
松川の、なんだか見透かすような、からかうような瞳にドキッとする。
「そうかなあ。あんまり、言われたことないよ。」
(まあ、部活について話す暇も人もいなかっただけだけど…。)
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りなりん(プロフ) - 小説の続き書くの頑張ってください。応援してます。もしよかったらぜひ私の作品を見てください。なんと100以上もあるんです！ (2020年10月6日 21時) (
レス) id: 4712018df1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふんわり | 作成日時：2020年10月6日 21時
