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はじめての反逆 ページ6

翌日。眩しい太陽が燦然と輝き、初夏の熱気が校庭を包む。そんな晴れやかな日だった。

ーーそして、休み時間。教室の隅っこにて。

智香「……持ってきた?」

智香は、そう小さく囁く。

A「うん、持ってきたよ。魔法のステッキ」

Aは、自らの制服の中に忍ばせていた、可愛らしい魔法のステッキを取り出した。

智香「あそこで和瑠子が座ってんじゃん。……後はわかるよね?」

智香の人差し指の先には、自分の席に座って、図書室のものであろう本を読んでいる和瑠子がいた。
その和瑠子が読んでいる本をよく見てみると、図書室のラベルが貼ってある。

Aは、その本に見覚えがあった。それは、過去に「期間を過ぎてもまだ帰って来ていない、延滞されている本」として、プリントに名前が書いてあった本だ。
その本は確か、未だ返されていない。そう五日前に、図書室の先生が言っていた。

……よもや、和瑠子は、本を延滞しているのではないだろうか。
そう思うと、余計に怒りが立ち込めて来た。

A「っ……わかった!」

A(ここで立ち止まったら、智香ちゃんの悔しい過去も、私のあのキーホルダーも、ずっと悲しい思い出のまま!! 私が、やらなきゃ……!!)

Aは、ぎゅっと下唇を噛む。覚悟を決めたように眉間に皺を寄せて、和瑠子に聞こえないように、こう呟いた。

A「……スーパー☆カンチョー!」

そう彼女が呟いた途端、ステッキから音もなく、茶色い光線が発射した。
その光線は、今まさに和瑠子にぶつかりそうである。

この光線は、おそらくスーパー☆カンチョーの本体。
光線が和瑠子に当たれば、二人の復讐は成功する。

そして、あと少しで和瑠子にぶつかるといった、その時。

和瑠子「あっ、筆箱おっこどしちゃった」

和瑠子の机に置いてあった筆箱が、机の上から落ちる。
それを拾おうとして、和瑠子は前のめりになった。

前のめりになった和瑠子の背中の上を、虚しく光線が通過する。

和瑠子は、その光線を、すんでで回避してしまったのだ。

茶色い光線が、教室の壁にぶつかり、すーっと消えていく……。

二人「……ぁぁ……」

二人は呆気に取られた表情で、また普通の体勢に戻った和瑠子を見ていた。

智香「……もう一回や……」

そう智香が呟こうとすると、それを遮るように、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。

憂鬱。→←お姉ちゃんの友達の友達の友達の……以下略【ミニミニ続き】


ラッキーカラー

あずきいろ


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甘草リコ - こんな駄作者ですが、今後ともよろしくお願いいたします。10月より新作品を更新する予定ですので、気長に待っていただければと思います。よろしくお願いいたします。 (2022年9月23日 1時) (レス) id: 95ef1aa62b (このIDを非表示/違反報告)
甘草リコ - 皆さん、大変申し訳ないのですが、パスワードを忘れてしまい更新不可となってしまいました。見てくださった方々には大変申し訳ございません。次こそ、皆さんに素晴らしい作品を届けられるよう頑張っていきたいと思います。 (2022年9月23日 1時) (レス) id: 95ef1aa62b (このIDを非表示/違反報告)
甘草リコ - むつさん» あああ!! 返信遅れてごめんなさい!! いじめっ子に浣腸……卒業するときにいつかやってやりたいと考えていまs((( ゆっくりやすみます。あと誤字の指摘ありがとうございます!!!!!! (2022年6月21日 21時) (レス) id: b10498da77 (このIDを非表示/違反報告)
むつ - はじめまして!作者さんをいじめる人なんて、浣腸s……((すみませんでした。主人公ちゃんみたいにかっこよく言い返したいなと思っても、現実ではなかなかできませんよね……。ゆっくり休んでください!あと、「心」が「葵」に変換されちゃってるかな?と思います! (2022年6月14日 19時) (レス) @page12 id: 7d80cfa994 (このIDを非表示/違反報告)
甘草リコ - なずなさん» なずなさん……! ありがとうございます。本当に嬉しいです。いじめは本当に消滅してほしいですよね。いつか帰ってきます!! 絶対!! 本当に見ていてくれてありがとうございました。 (2022年6月10日 22時) (レス) @page12 id: 95ef1aa62b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘草リコ | 作成日時:2022年5月3日 20時

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