実は、？？がストーカーでした[BL]

{喜びに満ち溢れたのです} ページ12

一也崎 カヲンside






「あ、あの杏奴くん...？！





ここは、どこなのでしょうか！」



見知らぬ薄暗い廊下



「……僕も分かんない」






…………へ...？




あ、あのということは...
「道を誤ったということでしょうか？」


「あ、うん。

そうなるね。」





「………え...ぁ、どうしましょう。



杏奴くんの擦り傷から血が出ていますし、僕からも………



痛く、ありませんか？」




じっと杏奴くんの瞳を見据える




「........」




僕は、貴方が心配で堪らないのですが...



「あ、の...？」


「...コミュ障じゃないじゃん。


今、喋れたよね。」


「あ...本当だ...！


僕、喋れましたっ！！！


っぁ...、あ....す、すいませんっ」


「なんで謝るのさ。


大丈夫だよ。


あと、敬語いらないから。」


「い、いやでも...」


「でも...

自分が………

「自分が僕と馴れ馴れしくしていいのか分からないから…でしょ？」


「...はい...///」


言いたかったことを、
間違いもなく言われると急に恥ずかしくなった




耳と顔全体があつくなる



手でぱたぱたと顔を扇ぐ




…ついでに、
杏奴くんから目をそらしながら




「ぁ、で、本題からだいぶ逸れましたが保健室は...」


「....わかんないなぁ。」


「…ふふふふふ」

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