●船長 ページ2
言い切ったジェハにヨナは
「......ジェハ
そんなに威嚇しなくても大丈夫よ」
「え...」
「わかった あなたの事は諦める」
「姫様...っ」
え...諦めるの? ヨナ
「私はお願いしているのであって
命令しているのではないもの」
さすがに驚いたのかジェハは
「あっさり...引き下がるんだね」
ヨナは悔しそうに手を握りしめて
「ここまでハッキリ言われて
聞きわけないのも見苦しいわ
本当はすっごく残念よ
なぜかしら 四龍に会うと
とても離れ難い気持ちになるのは」
ジェハはヨナと私、ハクを見ながら
「僕も残念だよ
久々に会ったかわいこちゃんだったのに
それに...彼を仲間にするつもりだったのにな...」
「聞きわけないのは見苦しいぜ」
「『ハクを?』」
ハクはへらへら笑っているジェハを指指しながら
「こいつ海賊なんだと
俺に船長に会えってさっきからうるせえ」
「つれないなぁ」
「海賊? ジェハ...
私 あなた達の船長と話がしてみたい」
ジェハは目を鋭くさせ
「...なぜ? ハクをくれるの?」
ヨナは あげない と言い切り
「あなた達が闘っているのは
阿波の領主ヤン・クムジなのでしょう?
役人に殺される子どもを見たの
思い出すと今でも怒りで震えが止まらない
役人にも ヤン・クムジにも
何も出来なかった自分にも
私は理不尽に殺される子どもをもう見たくない
クムジと闘ってるあなた達に何か協力
出来る事はないかしら?」
「...成る程
お嬢さんに協力を頼むかは置いといて
ハクを連れて来るなら船長に会わせよう
明日 僕らの船においで」
そして、ジェハと別れた私達は森に帰り
夕食の準備をしていた。
ユンが大根を切りながらヨナと話している。
「驚かさないでよヨナ
急に海賊に会いたいなんて」
「ごめんね 相談もなしに
どうしても海賊の船長に会ってみたくて」
「相手は海賊だよ
乱暴されたらどーすんのさ」
「これは私の独断だから
ユンはお留守番してて」
「バカにしないでよね俺も行くよ!」
「私もお供します」
「コクン」うなづいている
ユンに続いてキジャもシンアも行くと言っている
私は隣にいるハクを見ながら
『ふふっ(なんか可愛らしいな)
ハクは強制参加だけど...』
「いーっすよ なんかヤツの
思い通りになってる気がして癪だけど」
そばに来たヨナに
「ヤツを仲間にするのはもういいんですかい?」
「ジェハが嫌なら仕方ないわ」
「物分かりが良いことで」
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桜華(プロフ) - fruitさん» ありがとうございます。原作が素晴らしいからですね。ハクヨナ素敵ですよ！ (2021年8月13日 14時) (
レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
fruit - 初めて読んでみたけどとても面白かったです! (2021年8月13日 13時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - はじめまして 沙那さん 嬉しいお言葉ありがとうございます ぐだぐたですが更新していきます (2019年10月31日 20時) (レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - 初めまして、読んでいて先がどうなるのか凄く気になります。想い人のハクと結ばれて欲しいなと思いました。これからも頑張って下さい！更新を楽しみにしてます(^^) (2019年10月31日 18時) (レス) id: fa79a8dffc (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - アイさん コメントありがとうございます頑張ります (2019年10月5日 23時) (レス) id: f1fabf8b23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲夜 | 作成日時：2019年10月2日 10時
