事務員さんの彼女。２ (ページ27)

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50話ページ27

十龍之介はTRIGGERでの
自分のキャラに悩んでいた。
''エロエロビースト''などと呼ばれているが
普段のキャラとは違いすぎるのだ。
いわゆるキャラ作りをしていた。
実家にいる家族から電話がきて、
弟と話がしたくて代わってもらおうとすると、
拒否されてしまった。
付き合っていた彼女に龍之介に会わせてと言われ
それは出来ないと断ったところ、振られたらしい。
だいぶ落ち込んでいるという。

メンバーは龍之介が嫌ならと
キャラ変更に前向きだった。
だが、八乙女社長が許すわけもなく。
龍之介にはリーダーの素質があるから
もっと前に出ろと食らいついていくぐらいの覚悟を
決めろと言われ、ある人と会うことになった。

『御堂虎於』という男性と会った
龍之介は何かを掴んだようだった。

龍「おはよう天楽」

楽「龍、大丈夫だったか、昨夜の...」

龍「うん、楽しかったよ!
それより、聞いてくれ。
昨日電話したら、弟と仲直りできたんだ!」

天「良かったじゃない」

龍「うん!
自慢の兄貴だって言ってくれたんだ!
これからも仕事頑張ろうって力がわいたよ」

TRIGGERの人気は変わらずだが、
認識が変わってきていた。

「以前は、極上のソロタレントが3人並んでる感も
否めなかったけど今はこれぞTRIGGER‼っていう
チーム感がある。十くんが前に出てきたことで
バランスが良くなってきている!」

_楽屋_

楽「なあ、次のライブから
この前言ってたやつ、やってみようぜ」

龍「いいね! 頭から度肝を抜ける!」

天「期待させる演出だいいんじゃない」

3人を見ていた姉鷺は嬉しそうに

姉「あら! アイデアが溢れて止まらないって感じね!
勢いがあって、いいことだわ。
新曲も予約数だけで、今までのTRIGGERの
記録を抜きそうよ。
あんたたち、絶好調ね!」

天「ファンと事務所のみなさんのおかげです」

姉「まだまだ気は抜けないわよ!
Re:valeは5周年記念を武器に
『Friends Day』のメインパーソナリティーが決定。
IDOLiSH7は新曲も調子が良くて、
新コーナーの評判も良いわ。
どちらにも負けずに、トップに立つのよ!」

楽「わかってるよ。
あいつらだからこそ、負けたくない」

龍「勝ちを譲るのは、
去年のブラック・オア・ホワイトだけで充分です。
今年は俺たちが喝采を浴びます!」

姉「言うようになったわね、龍!」

龍之介は、
期待はプレッシャーではなく、
心地よいエネルギーだとわかったという。
みんなの信頼が自分を勇気づけてくれる。

※十→龍に変更