51話 ページ28
_八乙女事務所_
姉「社長、お客様です。
お客様というか......
招かれざる客という方が近いような...」
八乙女「歯切れが悪いな、誰だ?」
ガチャ
百「こんばんはー! 八乙女パパ、久しぶり!」
八乙女「おまえか!
相変わらずやかましい男だな...
相方はどうした?」
百「個人行動中。
ねえ...面白いネタがあるんだ
安売りするから買わない?」
岡崎凛人が百を自宅まで送った。
岡「それじゃ、百くん。
お疲れ様です」
百「お疲れさまー!
ユキに会ったら、撮影頑張ってって
伝えといて!」
岡&百「「......」」
岡「あ、電話きてますよ」
百「本当だ じゃあ、また!」
岡崎は帰っていった。
百は岡崎と話していた時の表情とは違い
目を鋭くさせ、不機嫌そうに通話ボタンを押した。
百「......もしもーし!
こっちから連絡するから、
電話してくんなつったでしょ...。
...例の件? わかってるよ。
順調だ もうすぐ仕掛ける。
...約束通り、ユキさんだけは守ってくれよな」
_百の家_
百「ただいまー!」
三月と一織が出迎えてくれた。
三「おかえりなさい、百さん!
ごはん出来てますよ」
一「引き続き、お邪魔しています。
洗濯物片付けておきました」
感激したかのように
百「和泉兄弟、家事万能すぎ‼
このままお嫁にほしいよー‼
あれ⁉ なんで出しておいた
色違いの怪獣パジャマ着てないの⁉」
当たり前だと言うように
三「着ませんよ!」
しかし、百の勢いは止まらない。
百「えー! 着てよー!
着たとこ写真撮ってSNSにアップするから!」
和泉兄弟「「止めてください!」」
すると、一織が何かに気づいたように
一「...あれ? 雷?
今、外光りませんでしたか?」
百「おー 久しぶり!
三月、ベランダに背中向けて近づいてみ。
壁ドンしてあげる」
三「壁ドン⁉ え、ちょ...」
焦る三月に構わずじりじりと近づく百。
百「今夜は帰さないぜ...」
一「百さん⁉ 兄さんに何を.........⁉
...っ、光が連続で...
これはカメラのフラッシュですか?」
百「そうそう
もういいよ、三月。
外見て、手え振って」
三月は手を振る。
一織はまさか芸能記者かと呟く。
百「そそ。ユキなんかキレて、
カーテン閉めきって一ヶ月過ごしてた。
その後、反動でカーテン全部捨てちゃってさ」
三「今もカーテンないんですか⁉」
百「いやいや!
おかりんが慌ててすぐにつけたよ。
抗議文送ってからは、落ち着いたかな」
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作者名：桜華 | 作成日時：2019年8月20日 3時
