48話 ページ25
__ある夏の日
大「...はは
電話1本で親父に呼び出されて洗車か」
千「大和くん...」
大「このクソ暑いのによくやるよ。
そうまでして、あんなジジイに取り入りたいか?」
千「洗車するとお小遣いもらえるから。
苦労かけてる相方に、良い肉が買えるんだよね」
無言の大和に千は問いかけた。
千「デビューしたてで貧乏なんだ。
暇そうな坊っちゃんには、いないのか。
汗だくになって、泥をかぶっても、
大事にしたい仲間」
大「......必要ない」
翌朝、小鳥遊事務所_
陸の部屋で目を覚ましたAを自分の家に
連れ帰り、一緒に出勤してきた万理とAは
紡とIDOLiSH7メンバーについて話していた。
万「...、それで大和くん達の所在は?」
紡「三月さんと一織さんは
百さんのおうちに泊めてもらってると
連絡がありました」
万「百くんに? なら、安心ですね。
百くんには迷惑をかけてしまったけれど
あの子は優しい子だから」
『......や、大和くんはどこに?』
紡「大和さんは、
事情を知った千さんが声をかけてみるって
言ってくださいました」
万「千が? 大丈夫かな...
あいつ、人の世話焼きたがるんですけど
心の機微がわからない上に、言葉きついから」
紡「そうなんですか...」
万「慰めようとして、
ハンマーでぶん殴ってくるタイプです。
俺が彼女に振られた時もひどかったな」
『......』
紡「な、なんて言われたんですか?
(Aさん元気がない?何かあったんでしょうか)」
万「自分のこといらないって言った
女の子のこと考えてる時間が愉快だから
まだ落ち込んでるんだよね?」
紡は思わず無言になった。
万理は真顔になり続きを話す。
万「一ヶ月、シカトしました」
『Mission』撮影現場。
大「......大丈夫ですか?」
「メイクさんが大分隠してくれましたし、
目立たないですよ。怪我には気をつけてください」
大「すみません...」
千「おっとこまえ。
さらに目つきが悪くなってるね」
140人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜華 | 作成日時:2019年8月20日 3時