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41話 ページ18

社長「ツクモや星影とは歴史が違うからね。
歴史っていうのは、つまり、
業界を動かしてきた人たちの存在だ。
人を動かすポジションにいる人たちが
何かあった時にはツクモを選ぶ。
利害関係も複雑に絡み合ってるからさ」

万「...そうやって聞くと、芸能界は、
夢や、憧れが、入っていく隙がない、
大きくて怖い壁のような世界に思えますね」

『......』

社長「夢も、憧れも、あるよ。
だって、最後に決めるのはお客さんだ。
どんな大手も、どんなビッグスターも、
お客さんがいなければ何も出来ない。
ファンや、ファンではない人たちが1番大事だ」

最後に決めるのはお客さん...

社長「だから、あの子たちはチャンスを掴んだ。
IDOLiSH7が見てる夢、見せる夢は、
お客さんの瞳を輝かせるものだから。
どんな強い力にも負けない魔法だよ」

『魔法...』





ガチャ

了「やあ、モモ
よく来たね。待っていたよ」

百「はい。これ、お土産。
そこの駅前で半額で買った柏餅」

了「わぁ! こどもの日みたいだ。
兜をつけて遊ぼうか?」

百「武装していいならするよ。
おじゃまします」

月雲了の家にやって来た百。

了「どうぞ、くつろいで」

百「...了さん、高層マンションに住んでそうなのに
階数低いよな。高いところ怖いの?」

了「高層マンションに住んでいると、
ベランダからペットを投げられないんだ。
死んでしまうからね」

百「あんた、マジで冗談も悪趣味だな...
この高さだって、投げたら危ないよ。
オレは動物好きだから笑えない」

了「もちろん、僕も笑わなかった。
さて、どの部分の肉から食べる?
先に乾杯する?」

百はすぐに本題に入った。

百「悪いけど、長居はしない。
なんでオレたち3グループが、
ツクモの所属になる?
社長さんがそう言ったの?
それとも、社長のお母さんが?
首謀者は誰?」

了「僕だよ」

百は絶句した。
この人が社長になる...⁉ 嘘だろ...

百が有り得ないとでも言っているかのような
様子を見た了は、何故かと理由を聞いてきた。
百はあんたは芸能界に興味はないはずだと
答えた。

了「そんなことはないさ。興味津々だよ。
特に、モモのやっているアイドルにはね」

百「なんで?」

了「モモ。僕は君の欠点を50は思いつく。
君が心酔している千の欠点もね」

百「......」

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作者名:桜華 | 作成日時:2019年8月20日 3時

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