タオル ページ4
ダンダンダンとボールが体育館の床を叩く音が響く。
私はタオル。
千秋くんの汗を吸収して風邪をひかないようにするタオル。
そう。この私が千秋くんの健康を保っているの!
赤地に黄色で「POTATO」と書いてある(以下ポテタオル)。
休憩時間になったのか、今まで頑張っていた千秋くんがキラキラした汗を流しながらタオルを手に手とった。
やだ....!千秋くんとってもいい香り........!///////
やっぱり千秋くんの汗は素敵だ。
私はタオルとして生まれてきてよかったと、心底思う。
首筋から流れる汗。
一言いいですか。
めっっっっっっっっっっちゃくちゃえr((((((
でも、千秋くんの健康を保っているタオルとしては。
すごく嬉しい。
千秋くんが私を選んでくれたこと。
千秋くんが私を使ってくれていること。
全てが嬉しい。
千秋くんの見せる笑顔も、なんなら千秋くんが顔を拭けばいわゆるキスということにもなるだろう(??????)
だから、私は幸せだ。
ちょうどよく練習再開のコールをかけた千秋くん。
丁寧にタオルを折りたたんで鞄の中にしまう。
頑張ってね、千秋くん。
応援してます!!!!
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作者名:栗花落 | 作成日時:2019年6月13日 22時