赤い糸２

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二「クリスマスに会えなかったのは
まじできつかったんだけど」



由「あ〜クリスマスね…
ごめんごめん(笑)」






こっちは真剣に話してるのに

いつもの調子で交わす由美に苛立って

さっそく本題を話すことにした。






二「あのさ…
由美って俺のこと好き？」



由「え〜？なによ突然！
付き合ってんだし好きに決まってるじゃない」



二「まじで言ってる？
最近そんなふうに感じないんだけど」



由「…なんか高嗣 怒ってる？
そりゃあ会えなかったのは悪いと思ってるけど
仕事なんだし仕方なくない？」



二「仕事ね…
じゃあこの前でた熱愛報道…あれなに？」



由「そんなの…
私達の世界じゃよくあることでしょ？」



二「そのわりに、
あの俳優と仲良いみたいだけど？」



由「…ねぇ、高嗣
さっきから何言ってるの？
私と田川さんはただ共演した仲…」



二「見たんだけどこの前、
由美とあの俳優が腕くんで歩いてるところ」






由美にこの前見た事実を突きつけた。



…どう言い訳してくる？






由「なに…言ってるの？
…そんなわけないじゃない」



二「浮気してんだろ？
あ、もしかしてあっちが本命とか？」



由「そんなことしてない！
信じてよ高嗣…」



二「悪いけど信じるとか無理だから。
実際この目で見たわけだし。
あのときの俺の気持ち…お前知らないだろ…」



由「…ごめん……ごめんなさい」






そう言って、

俺から目をそらして下を向いた由美。






二「謝るってことは認めるんだ」



由「違うの！あれは…ほんの出来心で…」



二「出来心って…
どうせ今でも会ってんだろ！？
俺の約束もすっぽかしてその男と…」



由「もう会わないから…！
もう絶対に会わないって約束するから…」



二「…もう無理だわ、
…俺ら…別れよ？」







ずっと好きだった相手に

別れを言うって、

こんなに悲しいもんなんだな。






由「…やだ、
私別れないよ…？」



二「は？浮気しといて何言ってんの？」



由「信じてよ高嗣！
もう一度わたしにチャンスちょうだい…？」







チャンスって…



恋愛ってそういうことじゃねーじゃん。






俺が知りたいのは

由美が俺のことを想ってくれてるのか…





ただその真実だけなのに

どうして伝わらねーのかな…







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