35 ページ35
.
高嗣くんが目を追ってたその女性と男性は
有料駐車場に停めてあった
高級車へと乗り込んだ。
乗り慣れた感じで乗る由美さん。
恐らくあの男性の車なんだろうな…
その光景を
私の隣で黙ってみていた高嗣くんは
悲しそうでも悔しそうでも、
かと言って怒ってるわけでもなさそうだった。
高嗣くん…
今なにを想ってるの…？
「た、高嗣くん…？」
二「………」
「高嗣くん…大丈夫…？」
二「…あ、ごめん…
ボーッとしてたわ…」
「タクシー…来たよ…？」
二「あ、うん。帰ろっか…」
高嗣くんは再びサングラスをかけて
先にタクシーへと乗り込んだ。
私もその後を追い、タクシーに乗る。
さっきのこと…
聞いてみたほうがいい？
でも運転手さんもいるし……
心の中でどうすればいいか
必死に考えていると
高嗣くんが小声で話しかけてきた。
二「A…」
「どうしたの…？」
二「Aの家…行ってもいい？」
「え！？？？」
い、家！？？
運「ど、どうかしましたか？」
「あ…だだ、大丈夫です…
ごめんなさい…」
思わず大きい声を出して
運転手さんが話しかけてきた。
二「ふっ…
声でかすぎ…(笑)」
「た、高嗣くんが変なこと言うから…//」
二「…ごめん、冗談だよ」
小声で私にそう伝えたあと
高嗣くんはゆっくり窓の方を向いてしまった。
高嗣くん…
今の本当に冗談？
なんか声とか…
違う感じしたけど…
かと言って
高嗣くんを私の家に入れるとか絶対に無理。
だってさっき居酒屋の個室でも
耐えられることできなかったのに、
それが急に家だなんて…
そんなの絶対に無理なはずなのに……
運「このあたりで大丈夫ですか？」
「あ…はい……」
タクシーはいつの間にか
私の家の周辺に到着していた。
二「じゃあな、
今日はありがとう」
「………」
二「A？」
「あ、あの…運転手さん…
お金…おいくらですか？」
二「A？タクシー代は俺が…」
「ふ、二人で降りるので
おお、お会計お願いします！」
二「え！？」
私は高嗣くんの腕を引っ張り
早く降りるように急かした。
運転手さんにタクシー代を支払い
あっという間に走り去って行ったタクシー。
暗い路地に
私と高嗣くんだけが取り残された。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 320人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuuna(プロフ) - �豬遒気�» ありがとうございます！『おとめ』で読み方あっております。珍しい苗字にしようと思ってこの苗字を選びました、分かりづらくてすみません…… 引き続き、この作品をよろしくお願いします☆ (2019年10月25日 22時) (
レス) id: 207a3ec58c (このIDを非表示/違反報告)
�豬� - 続けてのコメントですみません...。 物語一気に読んじゃいました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2019年10月25日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
�豬� - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 一つお聞きしたいことがあるのですが...。 主人公ちゃんの名字の読み方乙女(おとめ)で 合ってますか？ (2019年10月25日 0時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yuuna
| 作成日時：2019年10月23日 16時
