BAD LOVER ４

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美「私がこの前、
A店長に言ったこと…
半分本当で、半分ウソです。」



「え…？」



美「A店長のこと嫌いって言ったの…
あれは本当です。」





あれは本当って、、


やっぱり少しだけショック……





「私…美優ちゃんに何かしたかな…？
気に障るようなこと…」



美「してないです。
A店長はなにもしてないです…」



「だったら何で…」



美「A店長は私の憧れです。
美人で優しくて、時には厳しく指導してくれて…
けど、それがすごく嫌だった。
初めてお客様から指名をもらえたときも
A店長の連絡先を教えてって言われたり、
A店長の方が上手だな、って指摘されたり…
私がやることを全部否定されてるみたいで…」



「でもっ、それは私の方が先輩なんだし…」



美「でも私は何でも一番がいいんです！
周りから愛されるのも、
セラピストとしての腕も！！
何でも一番じゃなきゃ嫌なんです！！」





そんなこと言われても…


私だって簡単にここまできたわけじゃない。



色んな苦労があって

今の自分がいるのに……





美「でも彼だけは違ったんです。
タケシだけは私が一番だって言ってくれた」





そっか…


だから美優ちゃん、

あんなにあの男のこと……





美「けど、実際は口だけで
彼は私のことなんて愛してなかった…
それが悔しくて…だから、誰からも愛される
A店長が羨ましくて
二階堂さんに電話しました。」




美優ちゃんは私の目を見て

真剣に話してくれた。




美「どうせ二階堂さんだって
タケシと同じなんだろうな、って思って
迫ってみたけど、私なんか全然相手に
してくれませんでした。」



「……」



美「二階堂さんもA店長も、
お互い本気で愛し合ってるんだなって…」



「そんなこと…」



美「いいえ！少なくても二階堂さんは
A店長のことすごく愛してますよ！
だって私が下着姿で迫っても
何も反応なし！つまんない男でした！！」





つまんない男って…(笑)



けど、そっか…


高嗣…


反応しなかったのか……//





「でも…この前の裸の写真は？」



美「あれは…
すみません、私が脱がせました(笑)
二階堂さん起きるかな〜って思ったけど
全然起きる気配ないし、
襲っちゃおっかな〜っても思ったけど
寝言でA…って呟いたから萎えちゃって」






高嗣が寝言で私の名前を？？




なにそれ…



嬉しすぎるんだけど……//







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