BAD LOVER ４

150 ページ3

.




寂しい気持ちのまま

ベッドへとはいったところで

携帯の着信音がなった。





「高嗣…！」




嬉しすぎて

思わず声に出してしまった。





2『もしもし？』



「もしもし…」




なるべく普通に…


寂しいなんて思わせちゃダメ。




2『まだ起きてた？』



「起きてるから電話に出てるんじゃん」



2『は？かわいくねーな(笑)』



「どうせ可愛くないもん」




こんなことを言いたいわけじゃないのに…


高嗣が言うように

私ってホント可愛くないな…




2『俺もさっき家に帰ってきてさ』



「そうなんだ…
舞台どうだった？」



2『めっちゃ面白かった！！
すっげー勉強になったし！！』



「そっか、良かったね…」




電話でも分かる

本当に嬉しそうな高嗣の声。



こんな声を聞くと私も嬉しくなる。




「私も見たかったな」



2『だから見にくれば良かったのに』



「そういうわけにはいかないよ…」



2『そっか〜
Aのそういうところ…俺好きだよ』



「え！？//」



2『A…』



「な、なに？」



2『会いたい。俺ね、もう充電切れ』





な、んで……


そういうことを簡単に……




「わ、私も……
高嗣に…会いたい……」





照れながらも

小声で高嗣にそう呟いた。




2『今から行くから待ってて』




そう言うと

ブチッと切れた電話




………//



なんか、今の……


すっごいカップルっぽかった……//




これから高嗣がここにくる！



そう思うと

さっきまで眠かったはずなのに


すごく心が高まって


自然と、

ちょっと大人めの下着を装着してる自分がいた。





な、なに考えてんの私！！


高嗣がくるってだけじゃん！


なに期待しちゃってんのよ！！





そんな自分と葛藤してたら

いきなりなったインターホン





「い、いらっしゃい…」



2「ん…」




家に入ってきた瞬間

後ろからぎゅって抱きしめてきた。




「ちょ…
ここ玄関……」



2「いいじゃん、
だって俺、充電切れだよ？
もう動けなーい！」



「なに言って…ひゃ…っ…！」





首筋を舐められて

ゾクゾクする……





2「A良い匂いする〜」





私に顔を押し付けてくる高嗣




なんかいつもとキャラ違くない？？




もしかして…



酔ってる…？






.

151→←149

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す