BAD LOVER ４

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「いや…ほら！
私もまだまだ仕事続けていきたいし！」



理「仕事なんて結婚したあとでも
続けていけるじゃん？」



「そう、なんだけど…」



理「なに…
もしかして相手の人
なにか事情がある人なの？」




ギクッ




「事情…っていうか……」



理「Aまさか……」





真剣な顔でこっちを見る理沙



やばい、なんか勘づかれてる？？





理「不倫してるわけじゃないよね！？？」



「へ？…ふ、不倫！？？」



理「相手の人、
もう結婚して子供がいる人とか…」



「ち、違う違う！！
そんな人と付き合わないから！」



理「え？違うの？？」



「違うよ…(笑)」




まったく…

何を言い出したかと思えば…


不倫って……(笑)





理「じゃあ何で結婚しないの？」



「それは…」





“ 彼はアイドルだから ”





なんて…


やっぱりいくら理沙でも…


言えないよ……




理「ま、いいけど。
Aが言いたくないなら」



「…ごめん」



理「いいよ(笑)
それよりさ〜、ライブの日なんだけど……」





……


理沙はいつだってそうだった。


私が昔やんちゃしてたとき、

たくさん傷ついてきたときも

理由は聞かず黙ってそばにいてくれた。




小さい頃から一緒にいる理沙は

幼馴染でもあり親友でもある。




そんな理沙に

本当のことを言えないのは辛いけど、



高嗣…


キスマイを守るため。



私が余計なことを言うわけにはいかないんだ。





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理沙と別れて

今日はまっすぐ自分の家に帰ってきた。




来月にはこの家の契約を解約して

本格的に高嗣と住むって決めたから

少しずつ片付けをして荷物をまとめる。




まさかこの家から出て

彼氏と同棲するなんて……



そんなこと考えたこともなかったな…




一段落ついたところで時計を見ると

18時になったところだった。



舞台…


2公演目始まったかな……




はぁ…


やっぱり行きたかった……




あんなにいつも近くで高嗣を見てるのに

舞台まで行って高嗣を見るなんて

やっぱり贅沢なのかな。





今日は高嗣たぶん遅くなるよね。


打ち上げとかあるだろうし。






お風呂に入って

久しぶりにゆったりと過ごす。




携帯を見るけど

当然 高嗣からの連絡はなくて


いつものことなのに

なんだか寂しくなる。




今ごろ打ち上げで

お酒飲んでるのかな……







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